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2006/01/03

北半球の記録的寒波、南半球の記録的猛暑

今冬の日本列島は各地で記録的な寒波・大雪となっている。

ニュースによれば、今冬はヨーロッパ各地も記録的な寒波に見舞われているという。

今年の冬は、地球全体が異常寒波なのだな、と思っていたら、これがとんでもない錯覚なのだ。

地球は北半球だけではないのだ。

僕たちはつい、地球のもう半分の南半球のことを忘れてしまいがちだ。

南半球は今、真夏の盛りだ。それだけならば、当たり前のことだが、実はその程度の話ではない。

オーストラリア各地ではいま、寒波の北半球とは逆に、記録的な猛暑に見舞われている、とニュースが伝えている。

シドニーは1日、元日としては観測史上最高の44・2度を記録し、これは年間の気温としても史上2番目の高温となった。

さらに、シドニー空港ではこの日、45・3度を記録し1929年の観測開始以来の最高気温となった。

日本の夏でも39度くらいになることはたまにあるが、45度というのは過去にも例がないのではないか。

この異常高温のため、東部のニューサウスウェールズ州では森林火災が発生していて、2万5000ヘクタールを焼失したという。

日本やヨーロッパの記録的寒波に、それみたことか温暖化などウソッパチなのだ、と気勢を上げているエセ科学者たちの様子が目に浮かぶ。

シドニー空港を襲った45度の酷暑は、今夏の日本やヨーロッパ各地の姿かも知れないのだ。

CO2などの温暖化ガスによって進行している地球規模の気象異変は、「温暖化」といういかにも快適そうな名称では括れないほどの激しいものがある。

それは、猛暑・酷暑のジグザク的・波状的な襲来とともに、台風やハリケーンなど巨大暴風雨の襲来や豪雨、冬場の寒波・大雪をもたらし、地球の生態系を大きく撹乱しつつある。

「温暖化」よりはむしろ、「暴走気象」あるいは「気象の凶暴化」とでもいったほうがいいのかも知れない。

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