あて先の書いてない冊子小包
松下電器が、20年前から14年前にかけて製造販売したFF式石油暖房機が重大事故につながるおそれがあるとして、購入者を探している。
いろいろと新聞紙上などで型番や写真を示すなどして呼びかけているが、なかなか購入者の特定が進まない。
そこで、全世帯に手紙を出して、該当する石油暖房機を所有している人を探すことにした、という。
全世帯にどのようにして手紙を出すのだろか、住所や世帯主の名前はどうやって調べるのだろうか、などと思っていたら、僕のところにも手紙が送られてきた。
れっきとした「料金後納郵便」ではあるが、住所も宛名も書いてない。
これは「配達地域指定冊子小包」で、「地域にお住まいの全ての皆様にお届けする郵便物です」と説明が書かれている。
地域指定とはいうものの、指定する地域については何も書かれてなく、これが全国の全世帯に郵送されたのならば、指定地域は「日本国全域」ということか。
このような郵便の形があるとは知らなかった。今回のようなケースのほかに、どのような場合に使われているのだろうか。
日本中の全世帯に送るには、どれくらいの料金がかかるのか、と心配にもなる。
それにしても、これは目隠しシールが貼られたハガキで、シールを開くと見開きで対象製品や型番などが詳しく書かれているのだが、「冊子小包」というのは大げさ過ぎやしないか。
どうみても冊子にも小包にも見えないが、郵政省時代からのお役所仕事が尾を引いて、それ以外に該当する名称がないのかも知れない。
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