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2006/02/24

荒川選手の「金」、スポニチは号外つき朝刊

06-02-24_16-14荒川静香選手の「金」。

時間帯が時間帯だったため、この快挙はもちろん一般紙もスポーツ紙も、朝刊には入らない。

街頭で号外を配布した社もいろいろあったようだ。

朝刊に載るはずのない時間帯なのに、駅のキヨスクに積まれたスポニチだけは、なんと「荒川 金」が写真付きで入っている。

よく見ると、このニュースの入っていない朝刊の上に、号外を重ねてワンセットで販売しているのだ。

なるほど、こういう方法があるのか、と感心して僕も買った。号外がついていて、普段の朝刊と同じ130円だ。

それにしても、トリノで日本が1個のメダルもとってない状況で、女子フィギュアにはすさまじい重圧がかかっていた。

日本マスコミの取材陣も、すべてが3人娘に集中して、もはやなんとしてもメダルを取らなければならない引くに引けない事態になっていた。

こうした極限のプレッシャーの中で、最高の演技をすることが出来た荒川選手の精神の強靭さには感嘆する。

日ごろの力を出し切るということは、大舞台になればなるほど難しいものだ。ほんのちょっとした運不運が形勢を大きく左右する。

しかし、運を味方に引き込むことも、極めて大切な実力のうちなのだ。

日本中がせめて銅でも、と祈るような思いで見つめていた本番で、史上初の「金」とはなんとゴージャスな贈り物だろうか。

結果論になるが、トリノでの日本選手団の絶不調は、すべて荒川選手の劇的な「金」をもたらすために敷かれていた道だったのかも知れない。

荒川選手は日本選手団を救っただけでない。彼女は日本と日本人を救ったといっていい。

実は僕は、朝からまだテレビを見ていないので、どんな演技だったのかはまったく分からない。

夜のテレビでゆっくりと、「静香の舞」を見てみたい。

(表の新着情報:「21世紀の歩き方大研究」の21世紀エッセイ「時間の岸辺から」に、「40年という時間の壁を超えて届いた1通のメール」をアップロード)

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