4月からワンセグにネットTV、時間争奪戦争へ
4月1日から、ワンセグが始まるらしい。
ケータイ向けの地上デジタル放送のことらしいが、僕の機種は対応していないようなので関心はない。
それほどまでして、ケータイでテレビを見る必要があるのかと、僕などは不思議に思う。
ケータイでワンセグを見たいという人もいると思うが、結局のところ、ワンセグを視聴すればその分だけ、何かの時間を削らなければならないのではないか。
そんなことを思っていたところ、今日、ASAHIネットからお知らせのメールが来て、4月1日から有料のASAHIネットTVを始めるという。
これはセットトップボックスというのを光ファイバーの回線につなぎ、そのボックスをテレビにつなぐことで、3500本のビデオと31のチャンネルを視ることが出来るのだという。
有料のネットTVは、どれほどの需要があるのだろうか。
かりに、かなりの需要があって申し込む人が結構いるとしても、ネットTVを視る人たちは、その分だけ、何かの時間を削らなければならないのは、ワンセグの場合と同じだ。
ワンセグやネットTVのほかにも、パソコンで動画を見ることが出来るブロードバンドサービスは、すでにヤフーやニュース系サイトなどあちこちで始まっている。
これも、最近は1本30分くらいの番組が配信されていて、画質もいいので視ていると結構時間が経つ。
こうした新しい動画サービスとは別に、テレビは地上アナログ、地上デジタル、BSデジタル、CSデジタル、110度CSと、もう数えきれないほど多くのチャンネルがひしめき合っている。
ラジオも加えると、AMからFM、短波とこれまた数多くの放送局がそれぞれの番組を流している。
人間は、こうしたテレビやラジオ、ネット動画ばかりを視たり聴いたりしているわけにはいかない。
1人の人間に与えられている時間は、だれでも平等に24時間で(高橋尚子選手がこんなようなことを言っていたが)、その限られた時間の中で、さまざまなことをやっているのだ。
あれもこれもと、次から次へと新しいコンテンツサービスが出てくるにつけ、個人の限られた時間をめぐる争奪戦争は、熾烈を極めることになるものと想像する。
新しいことに時間を割く人たちは、どの時間を削ることになるだろうか。読書や新聞か、映画や観劇、コンサート、スポーツか。はたまた散歩や睡眠か。
時間争奪戦争は、勝者なき消耗戦になりそうな気がする。
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