広大な再開発地域のど真ん中に、小さなお社が
青梅街道の新宿区と中野区の境付近の北側、北新宿2丁目地区を中心とする一帯で、大規模な再開発事業が進められている。
事業の内容を説明する看板を見ると、超高層ビルを中心として、住宅や商業施設などさまざまなビルが建つことになっている。
すでに、目もくらむほど広大な一帯の地上げが完了して更地になっており、一部では建設工事も進んでいる。
この再開発事業については、土地買収の問題や財政面の問題などがいろいろと取り沙汰されているが、今日、このあたりを歩いてみたら、広大な再開発用地のど真ん中に、小さなお社がポツンと残っているのが気になった。
お社の周囲は金網のフェンスで囲われていて、壊すことも移動させることも出来ないらしい様子がうかがえる。
事業主体の側は、このお社をどうするつもりなのだろうか。
効率優先で取り壊したりすれば、バチがあたったり、何か悪いことが起きるのではないだろうか、と誰もが考えてしまう。
お社の敷地はネコの額ほどのスペースなので、このままそっとしておいて、再開発事業の中に組み入れて温存するという方法もありそうだが、そんな配慮は無用とばかりにブルドーザーで一瞬のうちに除去されてしまいそうな気もする。
以前このブログで、禁煙のご利益があるとされる古いお地蔵さんが、道路拡幅によって立ち退き部分に入ってしまい、地元の人たちがどうなることかと心配している、という記事(去年5月23日)を書いた。
都市計画や再開発で、こうしたお社やお地蔵さんなど、地域の守り神たちはどういうふうに扱われていくのか、不信心者の僕としても無関心ではいられない。
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