死者44人を出した歌舞伎町のビル取り壊し
放火と見られる火災で死者44人を出した歌舞伎町の雑居ビルの取り壊しが始まった、というニュースに感慨深いものがある。
この事件そのものへの関心というよりは、あれからもう5年近くにもなるということに驚きを禁じえない。
事件は2001年9月1日、防災の日の未明に起きた。
翌日、歌舞伎町の現場付近に行ってみたことが、つい昨日のようだ。
現場には、たくさんの花束とともに、亡くなった若い女性たちへのメッセージもいろいろと書き添えられていた。
僕がこの事件をことのほか強く覚えているのは、ちょうどこのころに日本で初めてBSE(そのころはまだ狂牛病と呼ばれていた)の牛が見つかって大騒ぎになっていたこともある。
が、もっと大きな理由は、歌舞伎町の惨事からちょうど10日後に、世界を震撼させた9.11同時多発テロが起きたことだ。
僕の記憶では、歌舞伎町の惨事、狂牛病の牛、9.11テロは、ほとんど間髪をいれずして起きた出来事として焼きついている。
それだけに、あれから5年も経つのか、と感無量の思いがする。
これから先の5年間も、これと同じようなスピードで光陰のごとく、矢のごとく過ぎていくのかと思うと、もののあわれを感じる。
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