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2006/06/11

パラグアイのオウンゴールは気の毒だ

W杯サッカードイツ大会は、明日、日本がオーストラリアと対戦するというので、メディアは過熱しているが、僕はあまり関心がない。

それよりも、僕が興味を持ったのは、イングランド-パラグアイ戦のオウンゴールだ。

テレビではベッカムのフリーキックのシーンを、スロービデオで何度も放映していた。

パラグアイのガマラ主将はクリアするつもりが、頭をかすめたボールがゴールに飛び込んだという感じだ。

これをオウンゴールと言ったのでは、いささか気の毒な気がする。

野球で言えば、強烈な打球を内野手がはじいてしまったようなもので、エラーではなく、内野安打の扱いになるケースだ。

オウンゴールというのは、僕のイメージではゴール前の競り合いの時に、あわてて、あるいはミスで、自陣営のゴールに蹴り入れてしまうようなことだろうと思う。

かつては全くの勘違いで、自陣営のゴールに力いっぱい蹴り込んだ文字通りの自殺点も少なくなかった。

12年前、94年のW杯では、オウンゴールをやってしまったコロンビアのエスコバル選手が、帰国後に「自殺点をありがとう」という捨て台詞を浴びせられて射殺されるという事件も起きた。

たかがW杯、されどW杯。僕はなぜか気の毒な負け方をしたチームや選手の方に目がいってしまう。

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