北朝鮮のテポドン問題と自民総裁選
北朝鮮がテポドン発射を本気で行なうらしい。
麻生外相は、日本の陸地に着弾した場合は、日本への攻撃とみなす、と言明した。
日米の強硬な姿勢や、中国やロシアの「止め役」としての役割が期待できないことから、これはかなり危険な事態となる懸念がある。
早ければ今日18日にも発射という見方があり、また20日までに発射されなければ今回の発射はない可能性もあるという。
いまなぜこの時期に、テポドンなのだろうか。
国際的な孤立が深まる中で、テポドンを弄ぶことが取り返しのつかない事態になるかも知れないということを、北は分かっているのだろうか。
これまで往々にして、戦争の勃発はこのような火遊びによって始まった。
戦争になれば、基地を抱えているところは、真っ先にミサイルがぶち込まれるだろう。
東京の霞ヶ関、市谷の防衛庁なども標的となりやすい。
京浜工業地帯や成田空港などもあぶない。
このテポドンをめぐる動きは、始まったばかりの自民党総裁選に大きな影響を及ぼすことは必至だ。
北朝鮮の狙いが、対北朝鮮強硬論者である安部官房長官の総裁選出を妨害しようということならば、全くの逆効果であり、むしろこれで安部総理誕生はキマリといっていい。
少なくとも、中国やアジア各国との関係改善をうたう福田氏にとっては、出馬は非常に困難になったのではないか。
こんな中で戦争反対を叫んでも、何の力にもなるまい。
それどころか、20代、30代の若い人たちを中心に、北をやっつけてしまえ、という勇ましい愛国的熱狂が、集団ヒステリーのように日本中を包み込むかも知れない。
ひょっとして、テポドンを仕掛けているのは、日本の強硬派国家主義勢力なのではないか、という気さえしてくる。
戦争になったら、みなさんそれぞれにお達者で、なんとかして生き延びて下さい。
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