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2006/07/03

ネットを揺るがす衝撃のモンスター「スプー」

060702113一つの怪物が日本列島を徘徊している‥‥スプーという怪物が。

ネットの話題としてはすでに旧聞に近いようなのだが、僕がスプーなる存在を知ったのはごく最近のことだった。

このスプーは、今年の4月28日、突如として日本に出現した。しかも、当事者たちのだれもが、これが怪物になることは夢にも考えていなかったのだ。

それが起きたのは、この日放送されたNHKの「おかあさんといっしょ」の番組の中だった。

はからずも、怪物を生み出してしまったのは、うたのおねえさんの、はいだしょうこさんだ。

「スプーのえかきうた」の歌に合わせて、ほとんど即興で番組のキャラクターのスプーを描いたところ、スプーとは似ても似つかぬ異形の怪物が出来上がったのだ。

この時の映像は、現在最もパワフルな動画公開サイトとして人気爆発のYouTubeに投稿されて、多くの人々に衝撃を呼び起こした。

それは全く新しい魅力あふれるキャラクターとしての怪物スプーであり、その強烈なインパクトと無限の可能性は、たちまち日本中に熱い旋風となって広がっていった。

右上のイラストは、スプーの原型をそこなわないようにして、僕が画像ソフトを使って描き上げたスプーのイメージである。

YouTubeには、怪物スプーをテーマに個人が作成したさまざまなアニメやゲーム映像が続々と投稿されていった。

2ちゃんねるやSNSのコミュニティではスプーの話題で溢れかえり、はいだしょうこお姉さんには「画伯」の称号も付けられた。

日経BPのデジタルARENAでは、「うたのおねえさんのアートがネットに与えた衝撃!!」という特集を組んで、この現象を詳細に分析している。

すでに非公式に、怪物スプーのキャラクターグッズもファンの間で作られ、JリーグサポーターのTシャツの絵柄にも登場した。

ヤフオクには、このスプーのフィギュアが登場。入札履歴を見ると、なんと5億円以上の値段がついたところで終わっているが、実際に落札されたのではなく、話題づくりのパフォーマンスだったと見られている。

さらに、しょうこ画伯のスプーの絵が、ニューヨークのメトロポリタン美術館に収蔵されるというブログ記事まで現れた。この内容の真偽を詮索するのは、もはや野暮でしかない。

スプー人気爆発の原動力となったYouTubeには、NHKから削除要請が出されたということでさらに話題になり、現在までに何度か削除されたらしいが、後から後から別なユーザーによって同じ映像が掲載されて、いたちごっこになっている。このあたりのいきさつは、ITmedia Newsがくわしい。

国民的人気となっているスプーは、いったいどこが使用権を獲得するのだろうか。しょうこ画伯に著作権があるのか、NHKが使用権を持つのか。

いずれにしても、このキャラクターを生かして、アニメやゲーム、コミック本を作り、さまざまなキャラクターグッズを作れば大ブレイク間違いなしであろう。

このスプーは、NHKの番組の中で偶然に作られたキャラクターが、YouTubeという旬の動画共有サイトを媒介して、ブログやSNSのコミュニティの中で、前代未聞のモンスターとして大化けしていったという経過を見ると、まさにWeb2.0の申し子といっていいだろう。

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