帰省先のホテルで水責め!
お盆のお墓参りで、いま郷里に帰省している。
郷里といっても、僕はもう実家がないので、いつも墓のある寺に近いホテルに宿泊しているのだ。
先程、お風呂に入った後、浴槽の栓を抜いて、お湯を全部、捨てた(はずだった)。
ところが浴槽の外に出て驚愕した。
洗面台とトイレがある方のバスルーム全体が、お湯の池になっているではないか。バスマットなどはプカプカ浮いて泳いでいる。
僕はいつも、ホテルでお風呂に入る時は、お湯を浴槽外に溢れさせないよう、神経質に気を使っている。
今日もお湯は一滴も浴槽の外に溢れていないはずである。
このお湯の池の中に、僕は素っ裸でたたずみながら、まず何をすべきか考える。
浴槽外に溜まった大量のお湯が、バスルームを越えて部屋の絨毯の方まで溢れるのを阻止しなければ。
そこで僕は、バスルームにあるゴミ入れ用のバケツを使って、池のお湯を汲んでは浴槽に入れ、これを数十回繰り返す。
ところが浴槽に入れても入れても、池のお湯は一向に減らない。浴槽に戻したお湯は、そっくり浴槽外に出てきているのだ。
ここで僕は無駄な作業を止めて、ホテルのフロントに電話する。
「至急伺います」という返事に、僕はいくらなんでも素っ裸のままではまずいだろうと思い、パンツをはく。
そこへ従業員がかけつけてドアのチャイムが鳴る。女性の従業員だったらどうしょうなどと思ったが、男の従業員だった。
従業員は、パンツ一枚の生々しい僕の姿とお湯の池に驚き、すぐに施設担当の作業員を連れてくる。
作業員が排水パイプの状態を調べたところ、排水音を小さくするためのゴムのカバーが排水管に詰まっていたことが判明した。
これではお湯が流れずに池になるのは当然である。
ホテル側は平謝りで、バスルームを清掃し直し、ようやく一件落着である。
このところ、パソコンの電源ユニット故障、ウイルス対策ソフトのトラブル、エアコンの水漏れ、テレビの赤外線受光部の破損と、僕の家ではシステムのトラブルが相次いだが、まさか帰省先のホテルにまでトラブルが追い掛けてくるとは…。
これはもう本気でお祓いをしてもらう以外にないな。
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