ウィーンからのモブログ03
ウィーンといえば何を真っ先に思い浮かべるだろうか。僕のウィーンは、なんといっても映画「第三の男」だ。
今日は午前中、ベルヴェデーレ宮殿上宮に行って、クリムトやエゴン・シーレの絵画を見て回り、午後からぶらぶらとヨーゼフ広場へ行ってみる。
広場の一角に、その建物はひっそりと、そして時の流れが半世紀前に逆流したかのように、存在していた。(写真)
ハリー・ライムが住んでいたアパートという設定で、映画にひんぱんに出てくるパラヴィチーニ宮である。
時たま通り過ぎる観光客も、この建物に注意を払う者はほとんどいない。
このアパートの前でハリーが車にはねられる事故があったとされる広場も、ほとんど映画と変わらない状態で存在している。
死んだはずのハリーが、初めて姿を現すシーンは強烈な印象を与えるが、これを撮影した建物の入り口も健在だというので捜してみた。
事前にネットで調べたところ、これを撮影したのはメルカー・バイシュタイだとあるので、僕はてっきり建物の名前かと思っていたら、これは小さな裏通りの名前だった。
ようやくこのシーンの建物入り口を捜し当てたのは、夕方近く。人通りもなく、なんだか不安になる静けさで、ハリー・ライムがヌッと現れそうだ。
このあと迷いに迷って足のおもむくままに歩いていたら、突然、繁華街のど真ん中に出て、現実に引き戻された。
ケータイで日本のニュースサイトを見たら、紀子さまの男児出産で大変な盛り上がりになっているようだ。
皇位継承順位第3位とあるのを第三の男と読み違えそうになった。
☆☆☆☆☆
ケータイからコメントを書き込めないので、以下はコメントがわりです。
秋葉さん、ありがとうございます。ブログちゃんと見えているようで安心しました。空気が乾いているせいか、空が深い色のように感じます。
BANYUU
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