ウィーンからのモブログ04
ウィーンは連日、快晴が続いている。朝夕はかなり涼しくなるものの、日中は半袖シャツでちょうどいい。
今日は地下鉄とトラムを乗り継いで、フンデルトヴァッサーハウスを目指す。
トラムはN番に飛び乗る。さまざまな駅を通っていくが、30分経っても目指す駅が現れない。
こんな遠いはずはないのだがと、いささか心配になりながら、停留所のポールに書かれている駅名に目を凝らす。
トラムの駅名はとても小さな字で書かれていて読みにくい。それどころか駅名の部分が取れてなくなっている停留所さえある。
どうもおかしいぞ、と思っていたら、なんとトラムは再び最初に乗った停留所に戻ってきたではないか。しかも向きが反対になっていて、さっきと別な方向に進んでいく。
このN番のトラムの路線は数字の6の字型になっていて、一回り円を描いた後で円から離れて進むのだ。僕は最初から反対方向の電車に乗ればよかったらしい。
予期せぬ街の中を進み、こんな光景あんな光景に見とれることが出来るのも、スケジュールに縛られない気ままな旅ならではの醍醐味。迂回なくして何の旅ぞ。迂回なくして何の人生ぞ。
てなことを思っているうちに10分ほどで目的の駅に着き、ぶらぶら歩いていると忽然と目の前に現れたのが、まさに夢のようなフンデルトヴァッサーハウス(写真)。
メルヘンのように美しく、この世のものとも思えない建築物だ。ガイドブックにも写真は載っているが、実物は想像していたよりもはるかに大きくて迫力がある。
これがウィーン市営住宅として、いまも中で多くの人たちが生活しているというから驚いてしまう。
フンデルトヴァッサーはウィーンのガウディなどと言われるが、ガウディよりもさらに童心のような遊び心にあふれているように感じた。
近くにはフンデルトヴァッサーの絵画などを集めて展示しているクンストハウスウィーンという美術館もあって、こちらもたっぷり楽しめた。
このあとは美術史博物館へ向かう。
BANYUU
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