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2006/09/11

ウィーンからのモブログ09

ウィーンからのモブログ09

歩行者天国になっているウィーン中心部の目抜き通りには、たくさんのストリートミュージシャンたちが、さまざまなメロディーを奏でている。

バイオリン、アコーディオン、チェロ、トランペット、手回しオルガン、2つの楽器の二重奏もある。

オペラ座からシュテファン寺院へと続くケルントナー通りの歩行者天国で、なんと本物のピアノを道路のど真ん中に据えて、ショパンやシューベルトの作品を演奏している若い女性がいた(写真)。

ピアノは小さな車輪の付いた台車にしっかりと固定されていて、演奏中に台車が動いたりしないように路面と台車の間にストッパーを噛ませている。

道路に持ち込める楽器としては最大であろう。こうなると路上演奏会に近いが、投げ銭入れの箱がそばに置いてあるところを見ると、やはりストリートミュージシャンのようだ。

腕前はプロはだしで、次の演奏を始める前に通行人たちに曲名を披露している。一曲終わるごとに盛んな拍手とともに、たくさんの人たちがコインを入れていく。

この女性は日本人のようにも見え、少なくともアジア系のような感じだ。ウィーンの音楽学校の学生か、あるいはピアノの修行中なのだろうか。

それにしても、このピアノはどこからどうやって運んで来たのだろうか。地下鉄やトラムでは運べないしタクシーでも無理だ。

この近くのアパートに住んでいて、音楽を学ぶかたわら、時々こうやって自分のピアノを運んで来て、路上で腕試しをしながら生活費を稼いでいる、なんてのは想像のし過ぎだろうか。

BANYUU

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