« あれから10年、光陰は一瞬のごとく | トップページ | ICパスポートのICチップが破損したら‥ »

2007/02/01

富士山に沈む夕日

070201_17022元旦からの1週間は、時間の経過が極端にゆっくりしていて、なかなか1日が過ぎていかない。

しかし、松が取れて以降は、急速に時の流れる速さが元通りになって、恐ろしい勢いで過ぎていく。

1月はまだ何日かあると思っていたのに、気がつけばもう2月だ。

2月は逃げるといわれるように、とりわけ逃げ足が速い。

いまごろは、1年のうちで最も寒い季節のはずだが、このところの暖冬で3月の空だ。

ふと外を見ると、富士山の山ろくに夕日が沈むところだ(写真)。

会社を辞めてから今日でちょうど10年経った。

10年前は、ウィンドウズ95がようやく普及してきたころで、インターネットもウェブサイトもまだ珍しいころだった。

97年2月1日。

僕は、学生時代以来、何十年ぶりかでようやく手にすることができた「会社に行かなくてもいい自由な毎日」の1日目を踏み出したところだった。

そして、買ってまだ2カ月も経っていないパソコンの前で、ホームページ作りへの試行錯誤を繰り返していた。

振り返ってみれば、当時はケータイという言葉もなく、僕は携帯電話すら持っていなかった。

もちろんブログもSNSも存在しなかった。グーグルはあったのかも知れないが、僕は使ったことがなかった。

やっとのことで、今は表のサイトとなっているホームページを立ち上げたのが、2月4日の立春だった。

当時のタイトルは、「2001年の迎え方大研究」。

あれから10年。ネット環境は大きく変わり、ドッグイヤーからマウスイヤーへ。この10年の世界の様変わりは、それまでの50年にも匹敵するほどであろう。

僕の表のサイトは、ほぼ役目を終えたといっていい。終了するのは惜しいが、かといって積極的に更新を続けていく状況でもない。

富士山のふもとに、沈もうとしている夕日のようなものかも知れない、という気がする。

|

« あれから10年、光陰は一瞬のごとく | トップページ | ICパスポートのICチップが破損したら‥ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 富士山に沈む夕日:

« あれから10年、光陰は一瞬のごとく | トップページ | ICパスポートのICチップが破損したら‥ »