宵の西空に寄り添う三日月と金星
すっきりと晴れ渡った宵の西空に、三日月と金星が寄り添うように並んで、ひときわ輝きを増していた。
これを、まずはケータイで写真に収める。
地平線をはさむ地上の光景は入るものの、かんじんの三日月が小さすぎて、形がはっきりとは写らない。
そこで、デジカメでズームにして、こんどは地上の光景抜きで、三日月と金星だけをアップで写してみる。
あいにくとデジカメが充電切れになっていて、とりあえず充電しているうちに、日はとっぷりと暮れて暗くなった。
それでもなんとか月が沈む前に間に合って、三日月らしい姿が撮れた。
天文年鑑を見ると、三日月と金星が最も接近する形になったのは今日の午前10時12分とあるが、月は東の地平線からようやく昇ったあたりで、明るいために見えなかったのではないかと想像する。
ということは、やはり今日の日没直後に見るのが最適で、月が少し東側に移動しているとはいえ、かなりの接近度で迫力がある。
次にこのような光景となるのは、1カ月後の6月18日で、この時には金星が9日に光度マイナス4.3等という明るさで太陽から最も東に離れた(東方最大離角)直後だけに、さぞや見ごたえのある宵空となるであろう。
ただ心配は、そのころは梅雨に入っていて、晴れるかどうかは心もとない。
ちなみに、金星は太陽の周りを225日かけて一周しているが、地球も金星の後を追いかける形で太陽を回っているため、地球と金星の相対的な位置関係はほぼ1年7カ月という周期で繰り返される。
前回、宵の明星として西の空に輝いたのは、05年の晩秋から暮れにかけてで、僕のブログではその年の11月8日と、12月5日に月と金星のランデブーとして、写真とともに書いている。
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