年に一度の三吉屋のラーメン
今年も新幹線に乗って、新潟は三吉屋のラーメンを食べにきた。
以前は毎朝、出勤途中で築地のラーメンをよく食べたものだし、荻窪のラーメン激戦区を食べ歩いたりもした。
そうしたラーメン探究道の果てに僕がたどりついた悟りは、新潟は三吉屋のラーメンこそが、現代の日本でありつける最高のラーメンである、ということだ。
細い縮れ緬に、さっぱり味のスープ。チャーシューにシナチクにナルト、刻みネギ。昔ながらの「しなそば」の味を頑固に守り続けている稀有のラーメン屋だ。
様々なガイドブックで必ずといっていいほど紹介されているのに、店舗を広げるでもなし、改装するでもなし。何年たっても店は質素なままで、店内は4テーブルに相席で20人しか入ることが出来ない。
今日もこんなに混んでいるのに、調理場では店のご主人が一人でせっせとラーメンを作り続けているだけだ。
しかもその合間に、ドンブリを洗うのもご主人の仕事なのには感心する。
次に、ここに食べに来るのはまた来年の今ごろだろう。
僕にとって三吉屋のラーメンは、年に一度の至福の味なのである。
BANYUU
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