ロシアより愛をこめて送る12
ペテルブルクの美術館で、エルミタージュと双璧をなすのが、芸術広場に面したロシア美術館だ。
エルミタージュほど広くはないが、12世紀のイコン画から20世紀ソ連時代の前衛絵画まで、40万点ものロシア美術を収蔵している。
半日くらいで回れるだろうと思っていたのだが、レーピンの「ヴォルガの船曳き」や(写真)、アイヴァゾフスキーの「波」など見応えのある名作や大作が目白押しで、結局、館内のカフェで昼食をはさんで、主要な作品を見るだけで3時過ぎまでかかった。
エルミタージュが西欧美術の粋をかき集めているのに対し、こちらの美術館はロシアの自然や風土、名もない人々の姿や労働がテーマとなっている作品が多く、底流にあるのはロシアの大地と民衆のように感じた。
BANYUU
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