ロシアより愛をこめて送る14
ついに来たぞ、モスクワへ。「ロシア人なら誰でも、モスクワを母だと感じる」とトルストイが書いた、そのモスクワだ。
ペテルブルクからアエロフロートの国内線で、約1時間半。距離にして700キロほどを、ひとっ飛びだ。
ホテルにチェックインを済ませると、早速、赤の広場へ行ってみる。日曜の夕方とあってか、たくさんの家族連れや若い人達で賑わっている。
ここが、幾度となくテレビのニュースで見て来た、あの広場だ。ソ連時代の軍事パレードのイメージが強いが、新しいロシアになってからも、ここがモスクワの中心であり、ロシアを象徴する場所であることに変わりはない。
広場にたたずむと、右にクレムリン、左にグム百貨店、そして正面にはネギ坊主が異彩を放つ聖ワシリー聖堂が見える。(写真)
1812年、フランス軍を率いてモスクワに攻め込んだナポレオンが、真っ先に目にしたヨーロッパでもアジアでもない光景とは、おそらくこの広場の、この角度からの眺めだったのではないか、という気になってくる。
ロシアの一人旅は、いろいろと想定外のことが多くて、戸惑ったり緊張したりの連続だが、それもまた旅の味のうち。
明日からは、モスクワをこの目で見て回るぞ。
BANYUU
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