ロシアより愛をこめて送る22
モスクワに来て7日目になる。僕のロシア一人旅も、そろそろ終わりに近づいてきた。
いまごろになって、ようやく街歩きにも心の余裕が出てきて、建物や街行く人々の様子などを、じっくりと観察することが出来るようになった。
今日は、まだ歩いていないボリシャヤ・ニキーツカヤ通りへ行ってみる。トゥヴェルスカヤ通りほどの幹線道路ではなく、アルバート通りほど華やかな歩行者天国でもなく、しっとりと文化的な香りのする通りだ。
ゆっくりと散策しているうちに、通りに面してチャイコフスキーの像が見えてくる。チャイコフスキー記念モスクワ音楽院だ。(写真)
木立に囲まれた正面の建物は、工事中のようだ。奥には、1800人を収容出来る大ホールなど、3つのホールがある。
世界中からやって来た大勢の学生たちが、ここで日夜、厳しい授業を受けて腕を磨いている。チャイコフスキー国際コンクールも、ここで開催されている。
像の前にたたずんでいると、音楽院の奥のどこからともなく、たえなる調べが聞こえてくる。一つの音楽ではなく、いろいろな曲が重なって聞こえてきているようだ。
どこの国の、どんな学生たちが、いまレッスンに励んでいるのだろうか。
BANYUU
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