あらゆるモノが競うように値上げを始めた!
もうすでにニュースでも断片的に報じられているが、身の回りのさまざまなモノが一斉に値上げの動きを見せている。
これまで日本経済は長期に渡ってデフレに陥り、モノの値段が下落し続けていると報じられてきたが、どうやら局面は大きな転換期を迎え、今後は急激な物価総値上げの嵐が日本列島を襲う予感がする。
身近なところでは、庶民的な価格帯のレストランから、ここ、1,2カ月の間に急速に牛肉のメニューが姿を消している。
あるレストランでは、毎週金曜日のランチタイムに提供してきた、250グラムで980円という豪州産牛肉ステーキのセットが、牛肉価格高騰によって11月から姿を消す(写真はその告知)。
またあるレストランでは、日曜ごとに出してきた牛ステーキランチのセットが、告知もないまま、いつの間にかハンバーグやコロッケのランチに変わってしまった。
さらにほかのレストランでは、平日のランチタイムに出してきた牛ステーキランチのセットがなし崩し的に姿を消してしまった。
こうした牛肉の消滅は、多くのレストランで急速に広がっている。
牛肉は端的な例だが、身の回りの値上げの動きは、あらゆる分野で始まっている。ガソリン、灯油、タクシー運賃、ティシュ、即席麺、等々。
値上げの背景には、さまざまな国際的な要因が複合的にからんでいることが指摘されているが、今始まっている値上げの波は、遠からずさまざまな分野の食品、日用品、エネルギーへと波及していくことは避けられない。
さらにここにきて、人件費が高騰していることは重大だ。
原材料費の高騰、エネルギーの高騰、人件費の高騰。この3つが揃って進行していけば、日本社会に待ち受けるのは、全面的なインフレの襲来であろう。
さらに、国家の財政危機の深刻化と社会保障費の増大から、近々の消費税率大幅アップは避けられない事態となっている。
これまで日本経済をひっぱってきたのは業績好調の一部の大企業だったが、そこにも暗雲が立ち込めてきた。
いよいよ乱世の到来である。
どういう生き方をするかという以前に、どうやって生活防衛をするかを考えなければならない時代になった。
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