物質の起源を探るうちに、初音ミクにハマった!
そもそも、僕は自分がオタクとは完璧に無縁の存在と思っていたし、アニメのキャラやフィギュアに夢中になるアキバ文化は理解を超える現象だと思っていた。
それが‥‥
ことの発端(というほど大げさなものでもないが)は、数日前、別冊日経サイエンスの記事を読んでいる中で、興味深い下りがあった。
簡単に言うと、われわれは物質が質量を持っているのはあたりまえだと思っているが、物質を極限まで細かく分解して、質量の正体を調べていくと、質量のほとんどは陽子や中性子の内部で運動しているクォークやグルオンの運動エネルギーに起因している。
そうでない粒子の質量も、まだ発見されていないある場(ヒッグス場と呼ばれる)との相互作用から生じていて、それであたかも質量を持っているかのように振る舞っている、というのだ。
つまり極限すれば、我々が日常的に、物質にはすべて質量があり、それがモノというものの性質だ、と思っているのは見せかけのことに過ぎないということだ。
あるのは、運動エネルギーや場との相互作用だけであって、形を変えたエネルギーの動きや変化こそが、質量の正体だということだ。
つまり、この世界にはモノは実際には存在しない。あるのはコトの総体であり、現象の積み重ねだけで、それらがわれわれにはモノとして、物質として認識されている。
僕は、物理学の最先端のこの理論は、難解な用語を読んでも理解出来ないが、直感的には、なんとなく分かるような気もする。
これこそが、色即是空 空即是色の真の意味ではなかろうか。
あと一歩で、悟りの境地に達することが出来そうな気がして、僕はネットで般若心経の解釈をいろいろ調べてみようと思った。
そこで、ネットをあちこち見ているうちに、はちゅねミクで般若心経というリンクがあるのを見つけ、アクセスしたらこれがぶっ飛んでしまう面白さなのだ!!
この動画で、般若心経を唱えながらネギで木魚を叩きつづけている女の子は、はちゅねミクとはあるものの、巷間では初音ミクとして、人気急上昇のキャラであることを知る。
ウィキペディアによれば、初音ミクというのは、札幌の会社が8月末に発売した音声合成・デスクトップミュージック (DTM) ソフトウェアと、このソフトのイメージキャラクターの名称という。
発売から間もない9月に、ニコニコ動画に、『初音ミクに「Ievan Polkka」を歌わせてみた』という作品が投稿され、これがきっかけで、ソフトそのものの人気が急上昇するとともに、バーチャルアイドルとしての初音ミクが一気にマニアやオタクの熱い視線を集めることになった。
このIevan Polkkaというのは、ロイツマというフィンランドのグループが歌っているフィンランド民謡『イエヴァン・ポルッカ』のことで、長ネギを振り回す少女のフラッシュ動画によって、06年にネット上に流れて世界的な人気となった。
初音ミクが長ネギを持っているのは、このIevan Polkkaのフラッシュ動画が原型で、これをパロディーに仕立てたニコニコ動画の作品によるところが大きいようだ。
これについては、なぜ初音ミクは長ネギを持っているのかという記事が考察を加えている。
さらに、キャラとしての初音ミクは、先週の日曜日の12月23日、東京・有明で開催されたワールドホビーフェスティバル(WHF)で、最も注目を集めたバーチャルアイドルとして脚光を浴びた。
1月13日には、初音ミク中心ボーカロイドonly eventという催しも川崎で開かれ、参加サークルはもう満員の40サークルになって、抽選で参加権が決まるという。
というわけで、僕は質量の本質と正体について、色即是空の真の意味とともに考えてみたいという、最初の高邁な動機からすっかり外れてしまい、このアンドロイドというかボーカロイドである初音ミクに、すっかりハマってしまった。
フィギュアは3月には発売されるらしいから、僕も買おうと思う。
人気爆発の原点となった、『初音ミクに「Ievan Polkka」を歌わせてみた』を、このブログに貼っておく。
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コメント
たかおんさん、こんにちは。
いやあ、まさに中毒症状です。
みっくみくにしてあげる、というニコニコ動画も見てみました。
みくみくにされている人、どのぐらいの人数いるのでしょうか。
投稿: BANYUU | 2007/12/31 14:10
ミク厨の世界にようこそ!w
ちなみに
ミクにハマる=みくみくにされる
と言う言葉もありますので参考までに。
#現代用語の基礎知識に採用されてます
投稿: たかおん | 2007/12/31 10:49