朝日新聞号外で振り返る2007年
今年2007年も、残り1週間余り。
去年の「朝日新聞号外で振り返る2006年」に続いて、今年も東京管内で発行された朝日新聞号外で、この1年を振り返ってみよう。
どういうわけか今年は、朝日の号外は去年の8回に比べると、半分の4回しかない(高校野球の地方大会優勝校決定の号外は除く)。
しかも、去年は荒川選手の金メダル、王ジャパンのWBC世界一、甲子園決勝の引き分け再試合で早実優勝、紀子さま男児出産と、うれしい号外が半分を占めたのに、今年2007年は明るいニュースの号外がゼロである。
政治とカネにまつわる疑惑が噴出した1年だった。関係した閣僚の辞任が相次ぎ、5月28日にはナントカ還元水の松岡農相が議員会館で自殺。後任のバンソウコウ農相もまた辞任した。
7月16日、新潟・長野で震度6を記録した中越沖地震発生。柏崎刈羽原発が黒煙を上げて燃える光景に、国民は戦慄した。原発内部の損壊は予想以上にひどい状況で、ほかの原発は地震に対して大丈夫なのか、不安が募る。
だーかーらー言ったじゃないの。参院選で惨敗した時に辞任すべきだと。世論を無視して居座り続け、臨時国会に臨もうとした安部首相は9月12日、衆院本会議で代表質問が始まる直前に辞任を表明。前代未聞の政権投げ出しに、国民は唖然。
安部辞任を受けて9月23日に行なわれた自民総裁選。いよいよわが番到来とほくそえむ麻生幹事長の前に、急遽担ぎ出された福田元官房長官が8派閥の支持を得て逆転、初めての父子2代の総裁に。
その福田内閣も、年末に入って支持率は急落。内外の課題が山積する中で、政治は立ち往生している。
明るい話題に乏しかった2007年は、こうしてモヤモヤと鬱屈した空気に包まれて終わろうとしている。
来年2008年はどんな年になるだろうか。
早ければ年明けに、遅くとも夏の洞爺湖サミットの後には行なわれると見られる総選挙の結果はいかに。
では、どなたさまもどうぞ良い年をお迎え下さい。
| 固定リンク
コメント