フィレンツェからのモブログ23
フィレンツェの旅も、いよいよ今日一日を残すだけとなった。今日は朝のうち快晴だったが、昼過ぎから少し雲が出てきて、晴れたり曇ったりの天気だ。
今日はまだ見ていなかったヴェッキオ宮に行く。14世紀から16世紀にかけてフィレンツェ政庁舎がおかれていた歴史的な建造物だが、いまもフィレンツェの市庁舎として使われている。
とても広い建物で、2階には共和政時代に市民会議が開かれていた「五百人広間」が、訪れる人達を圧倒する。
この広間を挟んで両側には、壁から天井まで美術作品などで囲まれた、大小さまざまな多数の部屋があって、その大半は観光客に公開されている。
市庁舎で働く人達は、毎日、美術館の中で仕事をしているようなものだ。
正面玄関は、出入りする市職員たちと観光客とで、ごった返している。
1階の玄関広間のあたりに、騎士や楽士などルネッサンス期の姿をした男たちが並んだ。何が始まるのかと見ていると、ラッパが吹き鳴らされる中を、タキシードと純白ドレスのカップルが現れ、玄関付近にいた人々から拍手で迎えられた(写真)。
新婚のカップルかとも思ったが、親族や友人たちの姿もない。これは何かのセレモニーのために、正装で市庁舎を訪れたヴィップなのだろうか、などと想像してみたりする。
BANYUU
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