歯の治療と人間ドックの微妙な関係
僕は毎年、同じ医療機関で人間ドックを受けていて、去年までは1週間前に申し込んでも余裕で予約が出来ていた。
今年は、6月冒頭に申し込んだところ、すでに平日は7月末まで予約で満杯となっていて、空いているのは7月の土曜日1日だけ。
今年は企業からの申し込みが殺到しているためという。企業にメタボ検診が義務付けられたことから、ドックが大賑わいとなっているらしい。
仕方がないので7月の土曜日で予約を入れた。
ところが、全く予期せぬことに、その直後から僕の歯の状態に異変が起きて、歯医者通いをする羽目になった。
虫歯でも歯周病でもなく、もっとひどい症状で、30年ほど前に神経を抜いた歯の根っこの処置が不完全で、大量の膿がたまっているというのだ。
麻酔の注射を何本も打ち、抗生物質と炎症を抑える薬を服用して、以降は延々と歯の治療が続くことになった。
この状態で人間ドックを受けても構わないものだろうか。
ドックを実施する医療機関に問い合わせてみたところ、ドックは歯の治療が終ってからにするように言われ、予約日を8月に変更した。
さらに予期せぬことには、歯の治療が進むにつれて、状態が悪くなっている歯は、この1本だけでなくてもう1本あり、その歯も続けて治療をする必要があることが分かった。
2本の歯の治療が終るには、8月いっぱいかかる、というのだ。
そこで僕は、またまた医療機関に連絡して、ドックの予約を9月に再延期した。
歯の治療を受けている人は、誰もがこのようにドックを延期しているものなのだろうか。
医療機関に確認してみると、「膿が出ている場合は、炎症反応としてドックの結果に表れてしまうので、時期をはずす必要があるが、膿が収まっているようならば、歯の治療中であってもドックを受けて構わない」という。
一方の歯科医は、「見えない部分については確実なことは言えないが、見える部分については、とりあえず膿は収まっている」という。
そこでさらに二転三転した結果、人間ドックについては最初に入れた予約日だった昨日の土曜日に、思い切って受診してきた。
僕の年齢になると、歯も含めて体のあらゆる箇所が万全な時期というのは、1年の中でもそうそうあるわけではない、という気がする。
歳を取ってくると、人間ドック一つを受けるのも、なかなか大変なことなのだ。
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