出前一丁はなぜ店頭から消えたのか?
僕が即席麺を食べなくなって久しいが、このところ、どういうわけか突然、あの出前一丁がむしょうに食べたくなった。
数年前までは、スーパーやコンビニに普通に置いてあった記憶があるので、簡単に買えると思っていたのが大間違いだった。
僕の行動範囲にあるスーパー、コンビニ、食品専門店、デパ地下など、さまざまな売り場を駆けまわって見たが、出前一丁はどこにも置いてない!
袋麺の出前一丁だけでなく、カップ麺の出前一丁すら見当らない。これはいったいどういうことだ?
出前一丁は発売終了になったのだろうか、と心配になって、ネットでいろいろ見てみると、なんと海外では出前一丁が大人気ではないか。
香港では20種類もの出前一丁がスーパーの棚に並んでいるし、ロンドンやスイス、東欧などでもさまざまなバージョンの出前一丁が手に入るらしい。
日本人には出前一丁を食べさせないつもりか、と憤慨しつつ、さらにネットで見ていくと、日本でも通販なら出前一丁のオリジナルバージョンを扱っている。
そこで、送料がかかるのがもったいないが、通販で取り寄せてみる(写真)。
ラーメン鍋に湯をわかし、ドンブリに粉末スープを入れて、沸騰したお湯で3分間煮る。
出来上がったら、卵とネギを入れて、添付のゴマラー油をかける。このゴマラー油の香りと、シコシコ麺の美味しさは、40年前をほうふつとさせる懐かしの味だ。
日清食品のサイトを見ると、出前一丁は5食入りパックが希望小売り価格500円で、全国で発売中ということになっている。
それならば、なぜスーパーなどの店頭に出前一丁がないのだろうか。僕の近辺のスーパーにないだけで、ほかのところは置いてあるのだろうか。
もしかすると、日本人がおしなべて面倒臭がりになり、ラーメン鍋で3分煮てからドンブリに移す手間が惜しくなり、お手軽なカップ麺たちに駆逐されて売れなくなってしまったか。
同じ日新食品でも、袋麺のチキンラーメンはスーパーの棚に積んであるので、面倒臭がり原因説は案外、当たっているかも知れない。
ついでに、僕も初めて知った薀蓄だが、出前一丁のパッケージの出前坊やが持つ「おかもち」は、当初は右手で持っていたのが、いつしか左手で持つようになり、今また右手で持つ姿にカムバックしたのだという。
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コメント
そうなんですよ。
どこの店を探しても「出前一丁」はおいてありません。
たまにどこかの店でたったひとつだけ残っている出前一丁を見かけると必ず買うのですが、そのお店には再び出品されることもないのです。
日清ではちゃんと製造しておりすごくおいしいのに、流通から消えているのは謎です。
日清食品から説明をしてほしいものです。
投稿: サム | 2012/09/17 10:55