師走の寒風吹きすさび、鳩よ鳩よ君を泣く
寒風吹きすさぶ師走の地下通路に、なでかは知らぬが時を分かず鳩だまりとなりたる一隅あり。
「オウム真理教特別手配犯人」と書かれたる写真掲示板の前なるが、ひときは奇妙なる取り合わせとぞ映れる。
鳩らは何を思ひてここに群れおるにや。
ああ、かの鳩よ、君を泣く
君、裏切りたまふことなかれ
恵まれ育ちし君なれば
母堂のなさけはまさりしも
母堂は大金にぎらせて
民に背けとをしへしや
民に背いて統べよとて
この歳までをそだてしや
君のやさしさ勝れども
やさしさのみで覚悟なく
たれとも戦ふ決意なく
決断怖がり怖気づき
民との誓ひはいずくにぞ
民との信は捨つるにや
ああ、かの鳩よ、君を泣く
道を曲げなば民草は
二度と言葉を信ずまじ
鳩よ戦へ、恐れるな
泥にまみれて血を流せ
満身創痍で信守れ
信を守りて高く翔べ
民は見てるぞ 黙々と
明日の飛翔を信じつつ
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