朝日新聞号外にて振り返る2009年 その2
5月25日 北朝鮮は4月の長距離ミサイル「テポドン2」発射に続き、2006年10月以来2回目なる核実験実施せりと発表。さきに国連安保理の、ミサイル発射非難声明採択しけるに、北は「安保理謝罪すべし」と猛反発。核実験は、国際的なる孤立をものともせぬ強硬姿勢の誇示との見方も。半島の緊迫、ますます波高し。
7月13日 麻生首相は、総理就任以来、解散総選挙のずるずると先延ばしにし続けたるが、やうやうに8月30日の総選挙を決断。前日12日の都議選結果が民主の圧勝なりけるを受け、加速せる「麻生降ろし」封じて主導権握らんとする狙いとぞ見ゆる。解散の好機あまたたび逃しつる首相の、追い込まれたる感漂ふ最悪の選択なりとの声強し。
9月14日 マリナーズのイチロー、レンジャーズ戦にて、大リーグ新記録なる9年連続シーズン200本安打を達成せり。大リーグ1年目の2001年以来、毎年200本以上の安打を打ち続け、去年は8年連続200本安打の大リーグ記録に、107年ぶりに並びたり。今年は、WBC決勝を決めた適時打、日米通算新記録安打と、イチローの超人的な活躍に熱く沸ける年なりけり。
9月16日 総選挙で308議席と圧勝せる民主党の鳩山由紀夫代表、特別国会にて首相に選出され、社民党、国民新党との3党連立政権誕生したり。大惨敗を喫した自民党は野党に転落せり。「政権交代」は今年の流行語大賞をぞ受賞したる。事業仕分けなどへの国民の評価高しと云へども、沖縄基地の行方、経済の失速とマニフェストの財源難、3党間の意見対立など、超難問の山積したるなり。
10月9日 今年のノーベル平和賞はオバマ米大統領に決定したり。就任後の実績なきに授与は異例なるが、「核なき世界」目指すを宣言したるプラハ演説に、世界中の期待かけての授賞なるらし。されどその後、アフガンへの3万人大増派決定したるなど、授賞への疑問や批判とみに高まれり。平和賞の重みと権威汚すことなく、世界に真の平和もたらすことの能ふなるや。
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とっておき号外に見るあの時(2)-元号は平成
とっておき号外に見るあの時(3)-湾岸戦争
とっておき号外に見るあの時(4)-毛沢東の死
とっておき号外に見るあの時(5)-ロッキード事件
とっておき号外に見るあの時(6)-空の大惨事
とっておき号外に見るあの時(7)-樺美智子さんの死
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