ウンウンビウム改めコペルニシウムなるとぞ
はや5年半もの昔のことなるに、余のブログにてウンウンビウムなる112番目の元素名の由来につきて記せしことありき。
「1」を意味すなる「ウン」を二つ重ね、「2」を意味すなる「ビ」をつけて終わりに「ウム」をつけたるとぞ書ける。
その折には、やうやう113番目の元素を日本人の発見したりける直後にて、名称も未だ定まらず、名のある新元素にてはウンウンビウムが最新なりけり。
奇妙なる元素名に、余は「ウンウンとうなづける聞き上手の元素にて、便秘気味の元素なるらし」となむ、をかりがりて評せし。
昨日の夕刊見れば、ウンウンビウムはかりそめの名なりたりけるを、「国際純正および応用化学連合(IUPAC)」により、正式名をコペルニシウム(元素記号Cn)とぞ定めたる、と報じたり。
発表の一昨日は、コペルニクスの誕生日なる1473年2月19日に合はせたるとぞ。
太陽の周り廻る惑星のイメージの、コペルニクスの地動説にて初めて確立されたるが、原子核の周り廻る電子の模型に応用されたりけるによりてなむ。
ウンウンビウム改めコペルニシウムの電子殻(電子軌道の集まり)は、内側から2個、8個、18個、32個、32個、18個、2個の合はせて112個を構成したり。
太陽の周りに、こればかりの惑星あらば壮観ならむと思へど、小惑星のいみじうあまたあるを思へば、似たやうなる構図にあるにや、とぞ覚ゆる。
をかしうて、愛嬌あるウンウンビウムの名の消ゆるは、なにとなう寂しき心地すれども、5年半前には名のなかりける113番目の元素は、ウンウントリウムの仮称付けられたり。
114番目以降118番目までの新元素の、いずれも公式には存在の認められざるも、仮称ぞつけられたる。
114番 ウンウンクアジウム
115番 ウンウンペンチウム
116番 ウンウンヘキシウム
117番 ウンウンセプチウム
118番 ウンウンクオクチウム
いでや、うんうんのオンパレードならんや。
聞き上手もしくは便秘気味なる元素名は、当分、楽しむことの能ふなるぞかし。
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