そろそろ見納め名残の桜、また来年にぞ
神田川沿ひの桜は、はつかの風にも吹雪となりて、いま散り急ぎたり。
花びらの飛び往きたる枝にぞ、葉のやうやう生ひしげり始めたる。
名残の桜は、明日の雨に散りつべし。かくてまた来年の花をぞしも。
年年歳歳、花相似たり。歳歳年年、人同じからず。
けふは日曜日なるを、余は月曜日と勘違ひして、フローリングの床にクイックルワイパーかけたり。
そも、余がクイックルワイパーかけるは、土曜日の決まりごととなしたりき。
いつしか、土曜日にいささか楽をせむとて、一日早めて金曜日にするやうになりつ。
さるを、金曜日も楽をせばやとて、さらに一日早めて木曜日になしたりけり。
かように、木曜日を楽にせむとて水曜日に繰り上げ、水曜日を楽にとて火曜日になり、火曜日を楽にとて月曜日になして、しばらくぞ定着したる。
そを、いまは月曜日と思ひて、クイックルワイパーかけ、終わりてのち気付けば、いでや、けふは日曜日なりけるを。
つらつら思へば、こは、もともと土曜日にやりたるが、一日遅くなりたるに変はらず。
なほ一日早めなば、土曜日となりたるに、こを一週間早めの土曜日なりと強弁することの能ふなるにや。
いっそ、さらに一度に五日早めて、月曜日とせばや、と思案せるを、いかにせむ。
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