アイスランドの噴火に、いかにせむ海外一人旅
げに大自然の荒ぶること、あな恐ろしや。
アイスランドの噴火の、世界の航空網を壊滅的に断ち切りたるさまこそ、人間ごときのはるか及ばざるところなれ。
航空機の発着停止の、北欧・中欧から17日は南欧へと拡大し、閉鎖空港もさらに広がれり。
世界全域の経済や社会生活への影響、日増しに深刻さを増せど、相手が噴火なるがゆゑに、専門家の間にても今後の見通しは分かれたるとぞ。
数日にて終息せむとの期待ある一方、かたや、収まれりと見ゆれども噴煙・火山灰の吹き上げむ危険、かなり長期に渡りて去らざるべし、との見方もあるらし。
こは、余の旅行計画にも、影を落とし始めおれり。
ことしのGWの後、2年ぶりなる海外一人旅に行かばやとて、すでに旅行会社に代金も支払ひて、スタンバイ状態になむなせる。
さるをニュース見れば、往き帰りの乗り継ぎ空港となせる、フランクフルト、ミュンヘンともに閉鎖となりたるぞよ。
いでや、予約せし航空会社のまさしく同便の、16、17、18日と続けて欠航となりたり。
今見たるテレビは、余の目的地の空港もつひに閉鎖されたるとぞ報じたる。
出発はまだ1カ月以上先のことなるが、5月に入りてから中止を決めたらば、多額のキャンセル料の免れること能はずなりつべし。
さりとて、噴火終息の見通し定かならぬままに、出発の日の近づくも、いかでか心安からざらん。
2年ぶりの旅行実現に眼目置きて、混乱のあらむこと覚悟の上、強行突破すべきなりや。はたまた、安全に重きを置きて大事を取り、キャンセル料の発生せむ先に中止を決断すべきなりや。
迷ひに迷ひて、悩ましきことの限りなき卯月後半なるかな。
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