定期点検とてエレベーター動かず、じっと潜みたり
けふは、毎月1度の定期点検とて、エレベーター停止せり。
エレベーター動かずとも、外階段上り下りせなば、家に出入りすること能ふなるが、あやにくの雨なり。
下ることは雨中にても、さほど苦にはあらねど、雨降りしきる中、外階段の上まで登らむは難儀の極みなるぞよ。
さなれば、定期点検終るまでの間、余は家になむ、じっとこもり居りたる。
不便は不便なれど、定期点検侮るべからず。
数年前、このエレベーター、余の階のみぞ、ドアの異常続きたりしことありし。ドアの開きかけたるが、突然閉まりかけ、さらに開くか閉まるか迷い生じたる様にて、がたがたと震えること、しきりなりき。
余の階で停止したまま、ドアの開くことを得ずして、しばし閉じこめられしこともありけり。
その折は、エレベーター管理の会社に、修理依頼したれど、修理に来たる作業員の、「異常の再現見られざれば、修理すること能はず」とて、その都度、何もせずに帰りたりけること、2度、3度ほどなるを。
作業員帰りたるやいなや、そを待ちたるやうに、エレベーターのドア、ここぞとばかり異常繰り返したり。
やうやうに、作業員の4度目あたりに来たる時、目の前にてドアの異常開閉発生したりて、原因突き止めてぞ、修理しける。
エレベーターの異常は、ときに重大事故引き起こすことあれば、はつかなる異変だに放置すべからず。
毎月毎月、何事もなきやうに終りたる定期点検のあればこそ、居住空間の安全の確保されたるなる、とぞ覚ゆれ。
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