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2010/07/03

静かなる期日前投票、去年の熱気はいづくにぞ

100703aけふは、参院選の期日前投票に行きたり。

去年夏の総選挙時には、やはり一週間前なる期日前投票の会場、ことのほか熱気あふれたりて、投票終へたれば、たちまちにマスコミ3社の出口調査に取り囲まれたりき。

しかるに、今回は期日前投票会場の閑散として、かの熱気すでに失せはて、出口調査を待つマスコミの姿さらさらになし。

政権交代の熱気醒めたるに、このところのマスコミによる管首相バッシングの、すこぶる度を過ぎて執拗さ増せば、有権者の戸惑ひたりて、盛り上がり欠くるも理なり。

マスコミとりわけ新聞の、熱し易く冷め易きは、いまさらならねど、最近の傾向、いみじう異様なりて、熱狂的に持ち上げたると思へば、その舌の根も乾かぬうちに、重箱の隅を突付く粗探しに走り、いとも些細なる言の葉の端端をあげつらひて、一気に総叩きにぞ転じたる。

新聞やテレビ、常に落ち着きのなき様にて、人気の絶頂にある者や権力の頂点にある者の、ミスや誤り、矛盾をほじくり出さむと、せかせか、いらいらと血眼になりて、うろつき廻りたり。

長き目を持ちて、一つのことなむ見守らむとすること、マスコミには、さだめし絶へがたきことなるらむ。

かつては麻生を叩きつづけたる舌にて、鳩山を叩き小沢を叩き、それらの無残なる凋落見届けて、マスコミの己の力に酔ひしれたるもつかの間なり。

次の餌食とて狙われたる管や枝野こそ災難なれ。

かくて日本に真の民主主義の根付かぬは、これマスコミの姿勢に起因すること少なからず。

マスコミの、かようなる構造支えたるは、靡き易く迎合し易き、われらが国民性なり。

いまの日本人は、1月ほどにて白黒の決着付かずなれば、疾く退屈し始めて飽き飽きすなるらむ。

さしたる波乱なくも、根気良く物事に取り組み、何年か後にやうやう成果の見え出すこと目指すは、もはや流行らぬことなるにや。

首相をイラ管と呼びたる、そはイラ新聞にしてイラ国民なるぞかし。

与党の参院議席の過半数に達しても、達しざりても、マスコミは管首相と民主党への攻撃、えげつなきまでに強むること、これ必定ならむ。

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