不漁の秋刀魚塩焼き、スーパーにて争奪戦
温暖化のなせるわざにや、今年は日本近海の潮の流れ変はりて、秋刀魚のいみじう不漁続きなるらし。
テレビにては連日、秋刀魚漁船の、例年の1割にも満たぬ漁獲にて、漁師たち、肩うち落として帰りける様子なむ、映し出したる。
OLの、1尾800円の値札付きたる生秋刀魚見たるが、「あなや、われの給料にては、え贖はじ」と、ため息つける姿、ニュースに報じられたり。
さるを、けふ近所のスーパー訪うてみれば、いでいで、宮城県産秋刀魚塩焼きの、オロシぽん酢タレ付きにて一尾198円にて売りたりけるぞかし。
昼過ぎなる刻に、売り場の棚に10パックほどありければ、余は1パック、買ひ物カゴに入れぬ。
その一瞬後、棚見れば、いかにや、はや1パックも残らずなりにけるは。
まばたきする間に、あまたの客の贖いたるにや、と覚ゆるに、さにあらず。
余の目の前過ぐる、おばはんの、買ひ物カートに秋刀魚塩焼きパックぞ10パック近く入れたりて、一人占めするなるを見る。
一人何パックまでと制限せで、目玉商品とて売り出したるを、買ひ占めせむとするは、おばはんに謗らるる由のあるやは。
このおばはんの家、今宵の食卓は、家族揃ひて秋刀魚塩焼きのメーンディッシュなるや。
さあらで、もしや、このおばはんは、街の定食屋の奥さんにて、こは客に出す秋刀魚塩焼き定食となるやも、と疑ひて見たりぞする。
この秋刀魚塩焼き、さきほど食したれば、いみじう美味なりけるは。
チラシ見れば、この秋刀魚フェアは明日までとぞ。
明日は、余が10パックほど買ひ占めたりて、朝から夜まで秋刀魚三昧とせむも悪しくあらじ、とほくそ笑むを人や知れる。
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探し物をせむとて、押入れ上の戸袋の中、あれやこれやとかき回し、不要のものなんど少し整理したるに、奥なる箱よりちさきメモ帳のやうなるもの、こぼれ落ちぬ。
メモ帳の中のそこかしこに、北原白秋作と書かれたる『ことば』と題さるる詩の、全文の3度までも綴らるるは、いみじう不思議のことなるぞ。
東京はけふも超猛暑日となり、都心で37.2度、練馬では38.2度にもなりぬ。
今年の朝顔、贖ひしは7月4日のことなるに、いつまで待ちても、とうと花の咲かざりけり。
物理学は偉大なる勝利を収め、もはや物理学はなすことの何もなかりける、と豪語する者さへあまたあり。
日本列島は北から南まで、連日、灼熱の猛暑続きたるも、けふは立秋なり。

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