猛暑日に節電も限界、脱原発の行方やいかに
あまりの暑さに、カレンダー見やれば、まだ6月なるぞかし。
東京都心の気温、午後1時すぎには35度超へて、6月としては史上3度目の猛暑日を記録したるとや。
電力大量浪費社会を変へる必要は、みなひとの感じおれるところなれど、われの家にていかに節電すべきやとなると、たちまちに総論賛成・各論反対に陥るらし。
余は、昨年までも毎夏、部屋の冷房を29度に設定したりければ、もはやこれ以上、設定温度を高める余地のなかりけるは。
冷房入れる時間、無理に縮めなば、ひたぶるに熱中症の危険高まりて、命の縮みゆくらむ。
かくて、けふは節電をあきらめたりて延々と冷房入れ続くるに、ほかの家々やオフィス、工場なんどはこの猛暑なむ、いかに過ぐすにや、と気にかかれる。
東電の電力使用率は、午後2時すぎに、供給量の94%に達したりて、危機ゾーンの手前まで近づけり。
6月にてもかかる有様なれば、7月8月の電力使用率は100%となりて、大停電の引き金となりぬべし、と恐怖すら覚ほゆ。
かたや、福島原発の冷温循環システムは、けふもまたトラブルの見つかりて、躓けるままなり。
猛暑と電力危機の中、日本は脱原発に向けて舵を切ることの能ふなりや否や。
菅総理は、脱原発にイエスなりやノーなりやを最大の争点に、8月中に解散総選挙に踏み切ること間違ひなし、との見方、じわじわと広がりゆける。
脱原発解散の行方は、自然エネルギーの安定供給に向けた具体的プロセスを、いかに国民に納得させ得るかにこそ、かかるらめ。
もしも、このまま菅総理が野垂れ死にをして、次なる総選挙にて自民が政権の座に返り咲きたれば、日本の脱原発の機会は半永久的に失はるべし。
市民運動家、菅直人にとりての命がけの正念場、いよよ刻一刻と近づけり。
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