年に一度、墓参前日に食す昔ながらの支那そば
けふの東京駅ぞ、お盆で郷里に帰らむとする帰省客で、身動きもままならぬ混雑なりける。
余は新幹線に乗りて、故郷の新潟にやって来たり。
着くやいなや、まずは一目散に、街の中心部にひそかに佇むちさきラーメン屋に向かふ。
店の名は、三吉屋てふ。「昔そのものの味」と店の入口になむ、ちさく書かれたるに違わず、昔ながらの支那そばの味、頑強に守り続くる唯一の店なるぞかし。
客の途切れる時間帯なき人気店にして、入店待ちの客の一人や二人の外に居るは常なれど、いでや、けふは表に10人ほどが並び待てるは。
メニューは、ラーメン600円とチャシューメン700円、およびそれぞれの大盛りがメーンなり。麺は極細の縮れ麺で、スープは醤油の僅かに入りたる薄き塩味なり。
余がラーメン食らふは、年にただ一度、墓参の前日に、三吉屋に来る時のみなり。
世間広しと云へど、ここのラーメンに勝る味こそ、いづくにもなしと覚ゆれ。
こは、新潟の街中から、ケータイにてモブログで書ける。
BANYUU
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