大震災でベランダの外壁が剥離、半年後に気付けり
3月11日の大震災によりて、余のマンション1階の、通りに面したる外壁タイル3枚、地面に落下して粉砕し、いまだに修復のなされぬまま、半年が過ぎぬ。
上部の階なる余の家は、揺れのひたぶるに増幅しけるによりて、室内の物、いみじう落下しまくり、食器・ガラスのたぐひ、あまた破損したりけるも、外壁へのダメージは皆無なりけるものとぞ、これまで思ひ来たる。
さるを、昨日、網戸の破れやサッシ戸のパッキングなんど、まとめて修理せむとて、業者に来てもらひけるに、北側のベランダの外壁タイルの一部、剥離したりて垂れ下がりたるさまなるを、業者見つけたり。
余は一瞬、先月26日の落雷による剥離かとも思ひたるに、業者の云ふやう、剥離の状態なんどからして、こは大震災時の揺れによるものにまがふことなし、と。
あなや、北側はさほど出でてみることのなきベランダなれば、タイルの剥離も目に止むることもなく、まさに死角となりたりけるは。
とまれ、業者の持参せるシリコンによりて、剥離のタイル、とく張り直してもらひ、気付かぬまま半年の経過せる震災の爪跡なむ、やうやう復旧せるぞかし。
灯台下暗してふに、タイルの剥離も知らぬまま平然と暮らし続くることもあるなめり。
| 固定リンク
コメント