霜月も残り数日なるに、いまなほ朝顔の咲けり
けさの寒さ、なのめならずして、日中の気温もさほど上がらず。
このところ、ベランダの朝顔の鉢、なべて枯れ果てたる様なれば、やうやう取り片付けばや、と気にかかれり。
けふは、枯れたる蔓どもを鉢ごと捨てむとて見れば、いでや、ちさき花2輪、からうじて、けさ咲きたるとおぼしき風情にて、枯れ蔦の間に顔を覘かせたるは。
この朝顔は、7月初めにネットにて贖ひし4鉢のうちの、1鉢にのみ咲ける。
もはや、咲くこともあらじとて、余は水も遣らざるに、生命力の強きこと、ひたぶるにいみじ、とこそ。
最後の力を振り絞りて咲ける花のあるを、いかでか捨つるべき。
あと何日、花の付くるやは知らねど、しばし待ちて、蔓の朽ち果つるまで様子を見むこととす。
師走の朝顔、見ることの叶ふやいなや。
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