BSアンテナ、個別パラボラから共用に切り替へ
余の薄型液晶テレビは、地デジは屋上の共用アンテナから、BSデジタルはベランダ設置のパラボラアンテナから、と2系統の異なる電波なむ、それぞれのアンテナケーブルによりて、テレピ端子に接続してきたる。
さるを、先月下旬、屋上の共用アンテナにてBSの電波も、併せて受信さるるやう工事の行はれたり。
そのままにては、地デジのアンテナケーブルから、BSの電波のただちにテレビに取り込むべうもあらねば、いかにやと思ひつるに、けふ共用アンテナのBS波に対応すべく、各戸の室内工事行はれたり。
パラボラアンテナからBS波取りたるテレビ、いかにするやと見守るに、「このままでも可なれど、地デジのアンテナケーブルに分配器付くれば、共用アンテナより取りたるBS波、テレビに繋ぐこと容易なり」てふ。
「して、分配器はいかにすらむ」と問へば、「3000円にて、当方の持ちたるもの、ただちに付くらむ」と弄ふ。
いでいで、3000円とは、こはいかなるぞ。
余は当然のごと、今回の一連の作業は無料と思ひ込みたるに、しばし思案す。
すでに自らのベランダにパラボラ設置したりて、BS見ること能ふる者にとりて、共用アンテナからBS波取ることのメリットは何ぞや。
余は、「パラボラも身銭にて贖ひしものなり。これにて何ぞの不自由なきに、いま分配器に3000円出す必要、さらさらあらじとこそ覚ゆれ」と云ひ、業者いったん帰りたる。
夕さり方、薄暗くなりたるころに、再び業者訪れ、「分配器の費用、管理組合の負担によりて、無償にて付くることになりたる」てふ。
まことにや、無償ならば分配器、付けて貰ひたし、とてパラボラのケーブルはずし、分配器付けてテレビ側の調整し終へり。
余が推察するに、ほかの家々にても、分配器の有償ならば付くる必要なしと云はれ、結局のところ管理組合の負担とすることにしたるにや。
それにしても、一本のケーブル線の中に、地デジ波とBS波の両方の電波、混線だにせずに流れわたり、ちさき分配器にてきりりと分離さるるとは、掴みどころなき電波てふものの不思議なることかな。
| 固定リンク
コメント