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2012/03/31

テレビ2台とも受信出来ず、EVホールの灯りも消ゆ

120331aけふ夕さり方、宅配便の配達員訪れ、受け取らむとするに、EVホールの電球点かずして、ちさき非常灯のみ灯れり。

配達員の尋ぬるやう、「どの階のEVホールも電球灯らずは、なにぞの起こりたるや」と。

試みに、電球取替へてみるも、それも点かざれば、電球の問題にあらずして、回線のトラブルかとぞ覚ゆる。

こころもとなく灯ちたる非常灯も、やがて細るやうに消へゆきぬ。

EVホール、完全なる暗闇となりて、防犯上ゆゆしければ、管理会社に電話して復旧作業を依頼す。

さるほどに、夜7時のニュース見むと、テレビ点けたれば、画面には「信号の受信すること能はず」てふエラーメッセージのみぞ映れる。

別のテレビ点けてみるも、同じきメッセージの表示されて、どのチャンネルも受信出来ず。

去年3.11の大揺れにも、テレビの受信されざること一寸だになきに、こはいかなれば受信不能となりたるや。

せむかたなしに、ニュースをワンセグにて見つつ、再度、管理会社に電話して、テレビの受信も不可なること伝ふ。

けふは東京にても20メートル超す強風の吹き荒れたれば、そのせいにて建物内の配線の寸断されたるにや、と考へめぐらす。

ややあって不具合の修理したると見へて、いつの間にか、テレビ映りはじめてEVホールの電球も点きたり。

テレビの受信機正常なるに電波の受信されず映ること能はざるは、初めての経験なるぞかし。

大きなる揺れなんどの折に、テレビ映らざればいかに不便なりやと、思ひ知らさるること頻りなり。

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2012/03/26

金星、三日月、木星が一直線に並びたり

1203262aa1203261aa今宵、西の空に、金星、三日月、木星の順に、縦に一直線に並ぶ光景の出現したりて、いみじう見ものなりけるは。

金星と木星の間に、細き月の割り入りたるは、げに幻想的にして、なにやら不思議の徴の如し。

この姿、今宵限りのものにて、明日の宵には、三日月の形やや太くなり、三者の並び順、三日月、金星、木星となるべし。

すべてのものは、少しずつ動きゆきて、定まるところなし。

天に於いてしかり。いはむや地上に於いてをや。


N饗アワー、昨夜の放送をもちて、32年間続きたりける長寿番組の幕を降ろせり。

新宿三越の三越アルコットと名を変へて営業したるが、今月限りにて82年の歴史、閉じるとぞ。

始まりのあるもの、いつか必ず終はること、この世の必定ならむとこそ。

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2012/03/20

春分の日、季節外れの生柿は甘露なるかな

120320a余は、これぞと好み入りたる食べ物を、飽きもせで、これでもかこれでもかと、食らひ続くる癖のありける。

去年の秋から、余がはまりたるものは生カキなり。

カキはカキなれど、生牡蠣にてはあらず、生柿の方なるぞ。

きっかけは、めったに柿を求むることなき余が、スーパーにてたまたま富有柿購ひて食らひたれば、そのシャキシャキした食感の甘くてジューシーなること、ひたぶるに病みつきになりたり。

スーパーにて1個80円程度にて売られたるを、毎日半分ずつ食らふが日課となる。

真乗院の盛親僧都の、いもがしらを好みて大きなる鉢にうずたかく盛りて、食ひながら文をも読みけるも、かくやと覚ゆる。

秋過ぎて厳冬の期間も、富有柿なむ常に店頭に並べられたれば、なほも連日、食らひ続くる。

さすがに、2月の後半よりスーパーの柿、しだひに数少なく高価になりゆきて、1個300円ほどになる。余は購い続くる。

3月となりて、いづくのスーパーからも、生柿の姿消ゆれば、余はデパ地下なむ探して回りたる。

あるところにはあるものにて、新宿タカシマヤにて、富有柿3個入り1000円にてあるを、からうじて求めたるが今月10日ごろのことなり。

やがてそれも姿消して、生柿はもはやこれまで、と思ひきや、ネットを調べまくれば、いまだ生の富有柿、販売し続くるは。

5キロほど入りたる1箱単位にて、送料やクール代含め、約3100円はこの時期、高きや安きや分からぬも、とまれ購ひてみる。

送られて来たるは、1個ずつビニールパックに包装されたる生柿にて、26個もあるぞかし。

とく冷蔵庫に収納するも、中は柿だらけになりて、こは鮮度保てるうちに食らひきれるにや。

連日2個ずつ食らひゆけば、腐らすることなく、食らひ尽くせるにやと、精力的に柿を食らふ毎日なるぞかし。

 柿食へば 甘露甘露の 春彼岸

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2012/03/15

今宵の西空に、金星と木星の最接近を見ゆ

120315s_2北風吹きすさぶ宵の西空に、ひときは明らけき2つの星、並びて輝けり。

光度マイナス4.3等の金星と、マイナス2.1等の木星にて、けふの夜午後7時38分、最接近とぞ。

2つの星の見かけ上の角度なむ、3度16分なる。

天体ショーとしてのヤマ場は、26日から27日にて、この2つの星に細き三日月の加はりて、宵の西空に妙なる光景を現出するらむ。

この後、金星はさらに光度増しゆきて、4月30日にマイナス4.5等と最大光度となり、目の良き向きには昼間にても肉眼にて見ゆるほどになるらし。

いま夜の帷下りてから見ゆる惑星、さらに二つあり。

南の空、しし座に赤みをおびて輝けるは火星なるぞかし。今月6日に地球に再接近したりて、いまの光度はマイナス1.2等とぞ。

そのやや離れて東より、おとめ座には光度0.4等になりたる土星の見ゆるは。

金星と木星、火星、土星を同じき一夜の夜空に見やれば、ふと物狂おしう怪しき心地ぞする。

我らがこれらの惑星を見やるにはあらず。

余はひしひしと感じたり。これらの惑星たちの、我らをしかと見つめたるを。

見守りたるや見張りたるやは知らずも、地球は確かに見られたりける。

地球に起きていることの一部始終、我らの一挙手一投足は、地球から見ゆるすべての惑星から見られたること、ゆめゆめ忘るべからずとこそ。

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2012/03/11

3.11の記憶、壊れしままのガラスの天使

120311sa去年のあの日、東京にても震度5強の揺れに、余の部屋と云ふ部屋、棚の上、棚の中の物ども、いみじう落下しまくりて、食器やグラス類、あまた割れ毀ちたりき。

それらの落下物や破損物、いつしかやうやう片付きゆきて、いまは大震災の記憶残すもの、家の中にはほとど無くなりけり。

からうじて当時の記憶留めたるは、リビングの飾り棚なるガラス細工の天使なり。

背に丸き光の輪と羽根ありて、両手にてろうそく持ちたる姿なりき。

こは、ムラーノ製のベネチアングラスとぞ。

かの日の大揺れで、飾り棚のガラス細工たち、落下するもの倒れたるものさまざまにて、天使なむ、最もすさまじう破壊されたる。

後日、接着剤にて応急の修復せむとするも、あまりに粉々にうち砕かれたれば、もはや原型だに分からず、なすすべのあらうかは。

かくて、ガラスの天使ぞ、1年前と同じ破壊されたる格好にて、飾り棚に残しつる。

3.11の記憶留むる証人として、このままの姿に置きたるこそ、天使につきづきしとこそ。

毀ちたる天使は、ガラス細工よりも脆き現代文明に、無言の警鐘鳴らし続くるにや。

見るかげもなき天使の姿なむ、東京を震度7の直下地震襲ひたる時の、我らの姿なるやも知れぬ。

こは近未来への黙示録ならずや。

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2012/03/05

『ヒューゴの不思議な発明』を観て来たり

120305スコセッシ監督作品の3D映画『ヒューゴの不思議な発明』を観て来たり。

アカデミー賞の有力候補と話題になりて、作品賞こそ『アーティスト』に譲りたれ、撮影賞、美術賞、視覚効果賞、音響編集賞、録音賞の5部門にて受賞せらる。

余は『アーティスト』いまだ観ざりければ比べるべうもあらねど、『ヒューゴ』観たるのみの感想とては、こはまことに作品賞・監督賞授くるとも遜色なき稀有の作品にこそ。

詳しきストーリー書けぬも、まずもって驚嘆せむは、1930年代初期のパリの広大なる鉄道駅舎と、往き来せるあまたの人人、完膚なきまでにいみじう再現したる。

こはスコセッシ監督の完璧主義の真骨頂とぞ。駅舎の匂ひや空気さへ観客席に漂ひ伝はり来る心地す。

駅舎の大時計の裏側なる歯車群や、機械人形のダイナミックにして精緻なるしつらへも、いささかの手抜きあらず凝りに凝りて、観るだにおもしろし。

登場せるジョルジュ・メリエスなる人物、余は恥ずかしながら、てっきり物語上の架空の人物と思ひて観たるは。

あとからネットで検索すれば、こは実在の人物にて、世界初の職業映画監督かつSFXの創始者なるぞかし。映画にて語られたるエピソード、ほとど実話といふも驚きなり。

この作品は、メリエスはじめ草創期の映画制作に携はりけるすべての人人へのオマージュなるべし。

映画の底に静かに流るるは、登場人物たちそれぞれに背負ひたる第一次世界大戦の爪あとなり。

夢と奇跡は、二つの大戦に挟まれたるパリなればこそ、より一層のリアリティと哀愁を帯びて、観る者の心に迫り来るらめ。

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