モノに埋もれたるゴミ屋敷から脱却せむとて
気が付けば、はや9月になりにけり。余のブログなむ1箇月も更新せざるままなる。
このところ来る日も来る日も、ひたすらにモノを捨てまくり続くれば、時の経過だに、りんと覚へず。
余は元来、モノ持ちの良さを標榜せるも、裏を返せば、モノを整理せぬまま、底なしのモノ地獄へとまっしぐらに突き進みおれり。
一見、片付きたるやうに見ゆるはリビングのみにて、ほかの部屋はみなみな恐るべきモノのヤマと化す。
モノのヤマとは、すなはち、ゴミのヤマにほかならず。
この1箇月、捨てに捨て、棄てに棄てたり。
すでに棄てたるモノの量は、45リットルのゴミ袋にして300袋を下らず。
棄てたる本は500冊以上。さらに700冊以上を、本の引取業者に出さむと、部屋に山積みとなせり。
ビデオテープは250本以上を棄て終はりて、さらに100本余を棄てむとす。
粗大ゴミは、センターに申し込み済みの分のみにても、50個にものぼり、そを数回に分けて出さむとす。
さらに、家具は8割方を処分したり。
嗚呼、余はいつしかゴミ屋敷に棲みつきたるにや。ゴミ屋敷すなはち、化け物屋敷なるぞかし。
ライフスタイルの徹底したるダウンサイジングを目指すも、いつ果つるとも知らぬモノとの戦ひ、ゴミとの戦ひは、今日も明日も明後日も、延延と続くらむ。
身の丈に合ひて身軽ですっきりとしたる生活を実現すべく、無二の機会にして最後の機会やも、と知ればこその猛暑もものなるかはの奮闘ならめ。
娑婆の栄華は夢の夢、楽しみ栄えて何かせん‥‥
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コメント
きよらさん、はじめまして。
森鷗外といえば、アンデルセンの「即興詩人」の文語訳を読んで強い感銘を受けました。私がブログの文体を文語に変えたのは、「即興詩人」の影響が大きかったと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: BANYUU | 2012/09/06 19:12
はじめまして。
「走れメロス」のラスト数行の解釈についての記事を検索して、読ませていただきました。大変、感動したので9月1日の記事を読み、文体に森鷗外を読んだ時のような心地よさを覚え、ついコメントさせていただきたくなりました。
私のブログ(アメーバ)は、今日から(9月1日)更新を一時休止するので、しばらくは読者気分を満喫したいと思っています。
また、読ませてください。
きよら
投稿: きよら | 2012/09/02 00:58