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2012/10/19

西安にて余に柿を与へし運転手のこと

121019a秋深まりゆきて、スーパーの店頭には、あまたの柿の山積みに並べられたり。

いま盛りなるは刀根柿の種無しぞ。

瑞々しく、いみじう甘き柿にて、6個入りて398円は手ごろなり。

この刀根柿は、もともと渋柿の一品種なりけるが、刀根てふ園芸農家の庭園におきて、昭和34年(1959年)の伊勢湾台風の影響で突然変異を起こし、かくかくも甘き柿になりけるとかや。

柿を食らへば、余が8年前に、一人旅にて西安を訪れし時のこと思ひ出せり。

西安動物園にパンダの居れりとガイドブックにありて、余はタクシーに乗りて向かひてもらふ。

あなや、西安動物園は近きと思ひきや、タクシーはやおら郊外に出でて、猛スピードにて疾走を続くること、約30分余り。

推し量るに、動物園は最近に郊外に移りたるらし。

到着してみれば、広大なる駐車場には、観光バスや自家用車の姿あれど、タクシーは一台だにあらず。

余は帰りの交通手段のこと心配になりて、運転手に頼みてみたり。

「パンダ見たる後、余は(市中心部の)鐘楼まで戻りたし。されど、こはタクシーのあらぬは。汝、ここにて余を待ちてくれぬかは」

運転手、「承り候ふぞ。されば12時、園の入り口にて待ち候ふ」とて、名刺を呉れたり。

この会話なむ、余が一夜漬けにて覚へたる中国語と身振り手振りにて、辛ふじて通じたる。

あやにくパンダはこの日、公開されざりて、余は孫珸空のモデルとされたる金絲猴(きんしこう)てふ黄金色の猿なんどを見て、出口に戻る。

時間通りに運転手、笑顔にて待ちたりて、出店にて贖ひたるらし柿を一個、余に与ふ。

謝謝と礼を云ひ、再び西安の中心部まで戻りてもらふ。

柿食らひて思ひだすは、谷村新司そっくりの、あの運転手のことなり。

いま西安にて如何にし居るや。

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2012/10/03

インフル予防接種、一番乗りにて受くる

121003a諸諸の野暮用雑事のたぐひに忙殺さるる中、気がつけば、はや神無月も3日になりにけり。

ここ数年、インフルエンザの予防接種受くる前に、医院のサイトにて「インフルの予防接種始めたり」てふ知らせの書かれたるを見て、医院を訪れたるも、今年はまだ知らせの書かれざる。

電話して尋ぬれば、「おうおう、ワクチン本日入りたるぞよ」と云ふ。

早々に医院に行きて、接種を受くる。

「汝が今シーズンのインフル接種、一番乗りぞ」と医師に感心さる。

去年は同じ医院にて10月7日に接種を受くるも、その時は順番を待つ間、隣に激しく咳込み続くる女の居ること、気にかかれり。

その夜中、急に喉のいみじう痛み出して悪性の風邪を引き、以降、年末まで3箇月近くも咳の抜けざりけるは。

今年は、そに心底懲りたれば、膾を吹くの感あれど、待合室にて余は最初からマスク付け、他人の風邪に感染せぬやう自衛したり。

今冬はとにもかくにも風邪にかからぬこと切に願ひ、ひたすらマスク、手洗ひ、うがひを徹底して、日々精進せむとこそ。

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