朝日新聞号外にて振り返る2013年
今年も残すところ2週間あまりとなれり。このブログの恒例なる「朝日新聞号外にて振り返る2013年」にて、今年1年を振り返りてみたし。
この年末恒例企画で紹介せし号外の年ごとの数は、次のやうなり。
2006年 8件
2007年 4件
2008年 18件(北京五輪金メダルあまたありけり)
2009年 10件
2010年 11件
2011年 7件
2012年 13件
今年2013年は、はつかに3件のみにて過去8年間の最少となりぬ。
こはいかに。重大なる出来事の少なき故にや。
否。号外に適したる瞬発の派手なニュースに欠け、新聞社を騒がすことの有らざるによる。
あなや、巨大なるものの、近づきつつあること、時代の空は知らずや。
ファシズムは古今東西を問はず、明るき装ひにて、心地良き軽快なる調べとともにやって来ること、これ常の理なり。
アベノミクスの放つ幻の薄明かりこそ、危険極まりなき陥穽ならめ。
くれぐれもご用心ご用心、皆の衆。
以下の日付なむ、号外の発行されし日付なる。
2月12日 北朝鮮が06年と09年に続く3回目の核実験を実施。金正恩体制になりてより初のこととぞ。今回の核実験は、核爆弾の小型化を目指すものと見られたり。今年は北の指導部内における変化にぞ国際的な関心の集中したる。12月には、故金正日総書記の妹の夫で、金正恩氏の義理の叔父にあたる張成沢氏が、「国家転覆陰謀行為」にて死刑判決下され、ただちに処刑されたりて、世界を震撼させたり。「金王朝」の絶対権力は揺るがぬものとなりたるにや。
3月25日 「一票の格差」の最大2.43倍となりける2012年12月の衆院選めぐり、弁護士グループが「法の下の平等定めたる憲法に違反したる」として、選挙の無効求めたる訴訟にて、広島高裁は広島1、2区につき「違憲で無効」とする判決を言い渡したり。一票の格差訴訟で無効判決は全国初とぞ。この訴訟の上告審判決では11月、最高裁大法廷が区割りを「違憲状態」と判断、「違憲・無効」の高裁判決からは後退せるも、今の国会の正当性そのものに疑問を投げかけたりて、国会の怠慢はもはや許されざる状況に。
9月8日 ブエノスアイレスにて開かれたるIOC総会は、2020年の夏季オリンピック開催地に東京を決定したり。ライバルのマドリードとイスタンブールを大きく引き離しての決定とぞ。東京なむ1964年以来56年ぶりの開催となりたる。招致スピーチの「お・も・て・な・し」は今年の流行語大賞の一つとなれり。また安倍首相の演説の、福島第一原発の汚染水に関する「アンダー・コントロール」には厳しき批判の相次ぎたる。7年後の東京五輪目指し、新国立競技場の建設や交通インフラの整備など、さまざまな思惑と皮算用が渦巻く中、2013年は暮れゆけり。
【過去の関連記事】
朝日新聞号外にて振り返る2012年 その1
朝日新聞号外にて振り返る2012年 その2
朝日新聞号外にて振り返る2012年 その3(追補)
朝日新聞号外にて振り返る2011年 その1
朝日新聞号外にて振り返る2011年 その2
朝日新聞号外にて振り返る2011年 その3(追補)
朝日新聞号外にて振り返る2010年 その1
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朝日新聞号外にて振り返る2009年 その1
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朝日新聞号外で振り返る2008年 その1
朝日新聞号外で振り返る2008年 その2
朝日新聞号外で振り返る2008年 その3
朝日新聞号外で振り返る2007年
朝日新聞号外で振り返る2006年
とっておき号外に見るあの時(1)-昭和の終焉
とっておき号外に見るあの時(2)-元号は平成
とっておき号外に見るあの時(3)-湾岸戦争
とっておき号外に見るあの時(4)-毛沢東の死
とっておき号外に見るあの時(5)-ロッキード事件
とっておき号外に見るあの時(6)-空の大惨事
とっておき号外に見るあの時(7)-樺美智子さんの死
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