梅雨明けはまだき あさがほ乱れ咲く
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その名は知らねど聞き覚へある旋律の、をりふし頭の中にて鳴り響けること、しばしばあり。
何てふ曲か、思ひだすこと能はず、そのままうちやるも、何かの折にぞ、またかの旋律の、ふと浮かびたりて脳裏をめぐりめぐりける。
言葉や文章の一節なれば、ネットにて調ぶるは易きことなれど、メロディは、いかばかりきこゆる曲だに、検索することいとなんぎなり。果てしなき砂丘の中より一粒の砂金をさぐるが如し。
ちかごろ、とあるクラシックの旋律なむ、いみじうこころがかりなりて、YouTubeなんどで手当たりしだひに、当たりてみたる。
モーツァルトのピアノ協奏曲あたりかとはかりて、20番、24番なんどあたれど、いずれもたがひたり。
ピアノてふは勘違いならむと、バイオリン協奏曲にてさがす。
ブルッフ、ヴィニヤフスキーと渡りて、つひにかの旋律をみいだしたるぞ。
こはパガニーニのバイオリン協奏曲第1番なり。ここにたどり着くまでの道のりの長かりしこと、云ふもさらなり。
曲名が判明するまで、あまたの歳月を重ねたること、少なからずありき。
10数年前、紅白名場面集とやらの番組、なにげのう聞き流したるなかに一瞬、心ひかるる旋律あり。
その歌の題名も歌手名も知らぬまま、旋律のみぞ脳裏に残りて、いつまでも気にかかれる。
ネットにて、90年代の紅白の曲名・歌手名の一覧を眺むるも、これのみにては雲をつかむやうな話なり。
記憶によれば、声のハリと艶のある男性歌手、もしくはロックバンドかと推察し、それらしきを片端からYouTubeにて当たりまくりたり。
かくてつひにその旋律にたどり着きたるは、米米CLUBの『浪漫飛行』なるぞよ。
余は、ロックバンドなんどはほとど名前も曲も知らぬまま、これまで過ぐせるも、米米とは意外にして驚きならずや。
余がかつて耳にせしは、1996年の紅白のものらし。聞けば聞くほどにいみじき歌なりて、これまで米米すら知らずにこのよわひまで来たこと、恥ずかしとこそ。
曲名判明までに歳月要したるは、ほかにも多々ありて、サティのジムノベティ第1番は気になりそめしより20年余、ドビュッシーの.ゴリウォーグのケークウォークは、いでや判明までに30数年かかりたるは。
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