ハゼ天丼に11年ぶり再挑戦
余はかつて、30年来の念願なりしハゼ天丼をつひに食せること、ブログに綴りけり。
されどその店、ほどなく店じまいしたり。かくてハゼ天丼に接する機会無きまま11年が経ちぬ。
いかなるにや、このほど突如としてハゼ天丼の記憶、脳裏に浮かび上がり、時あたかもハゼの季節なれば、いま一度食らひたき想い、沸沸として如何とも止み難し。
ねっとにて天ぷら屋なんど調ぶるに、ハゼは漢字で沙魚と書くことを知る。
沙魚を供する天ぷら屋探して電話にて問ふに、お好みにて天丼作ること能ふてふ店ありて、早速訪ひたり。
ハゼ3匹、カボチャ、ナス、シシトウの天丼に赤だし香の物付きで、2350円弱なり。
11年前の店はハゼ5匹入りて1200円なりしこと思へば、いかにも高価に過ぎ、往復の交通費含みては3000円にもなんなんとす。
ハゼそのものは期待に違はず美味なれど、この値段にてはリピートは二の足踏まざるを得ず。
ほかに庶民的な値段にてハゼ天丼供する店はなきやと、さんざんねっとをぐぐれるうち、いでや大発見にたどり着けるは。
そは、余の住まひから歩きて数分のところなる日本蕎麦屋にて、この季節限定のハゼ天丼御膳なるメニューあるとぞ。
ただちに訪れたるは云ふまでもなし。
ハゼ2匹、長ネギ、シシトウ、サツマイモの天丼に、小盛のせいろ蕎麦とお新香がつき、消費税込みで1100円ポッキリ。交通費もかからず。
天丼の美味さは云ふもさらなり。蕎麦の絶品なること特筆すべし。
近くにありながらこの店知らざりけるは不覚なれど、むしろ今知りたることこそ幸ひなれ。
ハゼ天丼御膳は11月中旬までのランチタイムに食すること叶ふとぞ。
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