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2020/04/26

行春

200426


三高寮歌「行春哀歌」

(前言葉)
われらがはなやかに美はしかりし青春の饗宴うたげは、
かくもしづかに、またかくもあわただしげに尽きなむとす。
友よ、さらに新しき盃をもとめながら、われらともに
うすれゆく日のかげにこの哀歌を聲ひくゝ誦せむ。

 

  静かに来たれなつかしき 友ようれひの手をとらん
  くもりてひかるまみに 消えゆく若き日はなげく

  われらが影をうかべたる 黄金こがねつき美酒うまざけ
  見よ音もなくしたゝりて にほへるしづくつきむとす

  げにもえわかぬ春愁の もつれてとけぬなやみかな
  君が無言のほゝゑみも 見はてぬ夢のなごりなれ

  かくも静かに去りゆくか ふたつなき日のこのいのち
  歌える暇もひそびそと うするゝかげのさみしさや

  あゝ青春は今かゆく 暮るゝにはやき若き日の
  うたげの庭の花むしろ 足音もなき「時」の舞

  友よわれらがき夢の 去りゆく影を見やりつゝ
  離別わかれの酒を酌みかはし わかれのうたにほゝゑまん

                    

【注】メロディーは与謝野鉄幹の「人を戀ふる歌」(妻をめとらば才たけて‥‥)と同じなり。

 

 

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