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2021/11/26

パソコンが突然死、全データ消失

B

 

10日ほど前のことなり。パソコンの調子、あやしくなりて頻繁にフリーズしたれば、その都度再起動なむせる。
贖ひてより8年以上経ちたるに、ちかぢかデータのバックアップせねばと思へど、とりあへず数日は様子見むとす。

あなや。翌朝、パソコンの電源入れるも、もはやWindousの立ち上がること能はず。
自己診断や自己修復なんどの画面を頼りに、回復を試みたれど、最終的に表示されるメッセージは「ハードディスクに機械的なトラブルの可能性あり」とぞ。
メーカーのサポートセンターの、長時間待ちてやうやう繋がりたるに、経年の機種なれば修理は困難ならむ、との返答なり。
バックアップの隙もなく、突然死したるパソコンに保存せる膨大なデータぞ、一瞬にして全て消失したる。

失せたるデータは、みなみな取り返し不能の重要なものばかりなり。
インストールしたるさまざまなアプリやソフト。数百枚に及ぶ家族や知人らとの写真の数々。Youtubeからダウンロードしたる無数の動画。
ExcelやWordで作成したる文書や表の数々。この中には余の医療関係のデータや終活関連も多々あり。
さらに年賀状の住所録。メールのアドレス帳。これまで送受信したる幾多のメール。
ネットショップやニュースサイトなど数十のネットサービスのIDやパスワードをメモしておきたる文書。
余のホームページの全データも跡形なく消え去りぬ。

云ふなれば余はデジタル財産の全てを一夜にして失ひて、一文無しにて路上に放り出されたるにおなじ。
これ、カエサルの放ちたる火によりてアレクサンドリアの図書館なむ炎上し、貴重なる数万巻の書物の焼失したるに匹敵せむや。

データの救出サービスもあるやうなれど、復元の難易度によりて数万円から20万円の費用かかるてふ。

ネットもメールも出来ぬ状況から一刻も早く抜け出すには、新たなるパソコンを調達するほかなし、と余は量販店にて、展示品なれど初期化済みてふ安価なる機種を贖いぬ。
されど、こはいかに。初期設定後、まずはネツトへの接続を試みるも正しき設定のはずが幾度繰り返すも繋がらず。プロバイダーのサポートに尋ねたれば、こはハードの故障ならむ、との診断なり。
まだ1日も経たぬうちに故障とは、なんたるぞ。
量販店に持ち込みて調べたところ、ネットワークのシステムの欠落せること判明したれば、店の側から返品を申し出たり。

かくして余は、展示品より数万円高価なる新品のパソコンを贖い直し、ネットに繋がりてゼロからのスタートに就きたるところなり。
何のデータもなきに、まずはブログのIDとパスワードをやうやう再設定し、このブログ綴れる。

教訓1、データのバックアップはパソコンの調子の良き時こそ、こまめに行ふべし。
教訓2、展示品はいくら安かろうとも、けして贖ふべからず。

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