2012/08/02

もののけ姫をも負かす柔道「金」松本薫の形相

12080203aロンドン五輪には、いかでか興味の沸かぬ余なれど、柔道「金」の松本薫選手の、ウォーミングアップ中に見せたる鬼のやうなる表情に、いたく感激したりけるは。

けふの朝刊の投書欄には、「鬼気迫る形相」と絶賛する投稿ありて、はたまた同じ新聞の週刊誌の広告見れば、「金メダル松本薫“もののけ姫”」てふ見出しあり。

夏枯れにてブログのネタも尽きの世界のかぐや姫なれば、もののけのサンと松本選手を、たはむれに並べて見むとす。

いでや、闘志剥き出しの松本選手の顔つきの恐ろしきこと、この世のものとも覚へずして、さながら生き般若の如し。

こは、もののけ姫も真っ青なりて、戦はずして松本の気迫勝ちなること、日の目を見るよりも明らかなるぞかし。

松本の形相こそ、この五輪の最大の収穫にして、感動の極みならめ。

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2006/08/20

37年前の甲子園決勝引き分けの日、僕は

夏の甲子園決勝は、駒大苫小牧・田中将大投手と早稲田実業・斎藤佑樹投手の一歩も譲らぬ力投を軸とした素晴らしい熱戦に決着が着かず、1-1のまま延長15回引き分けで明日再試合となった。

決勝の引き分け再試合は、1969年(昭和44年)8月18日、あの伝説となった青森・三沢と愛媛・松山商による延長18回引き分け以来、実に37年ぶりのことだ。

僕は37年前、今日と同じ熱い夏空の下、三沢の太田幸司投手と松山商の井上明投手を軸とした劇的な試合を、街頭の電気店のテレビで観戦していた。

テレビの前は、歩道を埋め尽くす黒山の人だかりで、両投手の一球一球をみな息を止めて見守っていた。

その日は、僕にとって後にも先にもたった1回だけの経験となったお見合いの日だった。

僕はまだ結婚など全く考えてもみなかったのだが、親同士が相談して日取りと場所を設定してしまったのだ。

三沢と松山商の試合が延長に入り、僕のお見合いとして設定された約束の時間は過ぎてしまった。

しかし僕は、もうじき決着がつくに違いないと思いながら、街頭のテレビの前にくぎづけになっていた。

そして、15回、16回、17回と進んでも0-0のまま決着が着かず、試合は18回へと進んでいった。

もうお見合いどころではないな、と僕は感じていた。

それよりも、歴史的なこの大試合の行方を見守ることこそ、僕にとっては一生に一度あるかないかの経験ではないか、という気がした。

延長18回が終わって、この死闘は日本のスポーツ史にいつまでも語りつがれることだろう、という意味のことを実況中継のアナウンサーと解説者が語っていた。

その余韻がさめやらない状態で時計を見ると、約束の時間から1時間半が過ぎていた。

もう、お見合いの相手も、両方の親も、とっくに帰ってしまったに違いないと思いながら、指定された喫茶店を覗いてみた。

驚いたことに、大幅に無断で遅刻したにもかかわらず、まだ一行は僕を待っていた。

僕は、甲子園の決勝が延長18回引き分けとなってしまい、それをテレビで観戦して、と、しどろもどろの弁解をして席に着いた。

相手の女性とは、僕は初対面だったが、一生を決めるかもしれない大事な場をほったらかして、テレビで野球観戦をしていたとは、相手に申し訳ない気持ちだった。

親同士がころあいを見て席をはずし、僕はその女性と二人きりになったのだが、なんだかとても気まずい雰囲気となって、30分もたたないうちにお別れをした。

この話はそれ以上進まず、僕にとって再び他の人とお見合いをすることもなく、歳月が経過した。その時の相手の女性は、ほかの男性と結婚したと、風の便りに聞いた。

さらにさらに多くの歳月が過ぎて、僕の親が亡くなった時のことだ。

一人の婦人が、激しく泣きじゃくりながら、お焼香に訪れた。

たまたま僕が応対に出たのだが、この女性こそ、あの日、僕が高校野球の延長18回引き分けをテレビで見ていて、お見合いに大幅に遅れてしまった、その時の相手の女性だった。

お焼香をする間も、彼女は声を上げて泣き続けていた。

僕は、「ありがとうございました」と言葉少なに見送るだけが精一杯だった。

あの時、三沢と松山商の試合が引き分け再試合にならずに、もっと早い段階で決着が着いていたら、僕の人生と運命は、今とは変わったものになっていただろうか。

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2006/06/14

巨人、ご愁傷さまの8連敗

どうも気のせいか、大きな国際スポーツイベントで、国民の目がそっちに向いている時は、たいてい巨人がめっちゃめちゃ負け続けているような気がする。

今日で巨人は8連敗。巨人ファンはもう見限ってしまって、気持ちがサッカーにいってしまっているから、ヤキモキもしていないのか。

阪神は楽天にやっとのことで勝ったが、中日が西武と引き分けて、奪首はわずかな厘差でおあずけ。

昔は、巨人・大鵬・玉子焼きというのが、おこちゃまの大好きなものの代表だった。

いまのおこちゃまは、何だろうか。

やはり巨人は変わらずで、玉子焼きの代わりにハンバーグあたりか。

大鵬に代わるものが分からない。いまのおこちゃまは相撲など関心なさそうだしな。

巨人・プレステ・ハンバーグ、あるいは、巨人・ハリポタ・ハンバーグ? どっちもいまいちな感じだ。

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2006/06/11

パラグアイのオウンゴールは気の毒だ

W杯サッカードイツ大会は、明日、日本がオーストラリアと対戦するというので、メディアは過熱しているが、僕はあまり関心がない。

それよりも、僕が興味を持ったのは、イングランド-パラグアイ戦のオウンゴールだ。

テレビではベッカムのフリーキックのシーンを、スロービデオで何度も放映していた。

パラグアイのガマラ主将はクリアするつもりが、頭をかすめたボールがゴールに飛び込んだという感じだ。

これをオウンゴールと言ったのでは、いささか気の毒な気がする。

野球で言えば、強烈な打球を内野手がはじいてしまったようなもので、エラーではなく、内野安打の扱いになるケースだ。

オウンゴールというのは、僕のイメージではゴール前の競り合いの時に、あわてて、あるいはミスで、自陣営のゴールに蹴り入れてしまうようなことだろうと思う。

かつては全くの勘違いで、自陣営のゴールに力いっぱい蹴り込んだ文字通りの自殺点も少なくなかった。

12年前、94年のW杯では、オウンゴールをやってしまったコロンビアのエスコバル選手が、帰国後に「自殺点をありがとう」という捨て台詞を浴びせられて射殺されるという事件も起きた。

たかがW杯、されどW杯。僕はなぜか気の毒な負け方をしたチームや選手の方に目がいってしまう。

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2006/05/27

やったあ~阪神単独首位だ!

たったいま、ロッテが延長戦を制して巨人を蹴落としてくれた。

西武に勝った阪神が、セリーグ単独首位に。

セパ交流戦はこれだから面白い。

去年もそうだが、阪神は交流戦で勢いに乗り、巨人は交流戦で失速する。

交流戦はこれで半分まできた。

後半も阪神はさらに弾みをつけて、いまのうちに勝てるだけ勝ってほしいものだ。

阪神タイガース、頑張れ。村上ファンドに負けるな。

全国の虎ファンが味方についているぞ。

♪オゥオゥオゥオゥ、は~んし~んタイガース、フレーフレーフレフレー。

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2006/03/21

王ジャパン世界一、TV観戦後に号外ゲット

06-03-21_17-01王ジャパンが第1回の記念すべきWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、王者キューバを10-6で下して、夢の世界一に。

これ以上ないほどの最高のドラマを、テレビの生中継でたっぷりと観戦した。試合終了後もテレビはスタジオと現地を結んで、興奮のワイドショーが続く。

その中で、街では早くも号外が配布されているということで、配られたばかりの号外が番組内で紹介された。

僕は、いまならば駅頭に行けば号外配布の現場に出遭うことが出来るかも知れないと思い、すぐに電車に乗って新宿へ。

号外配布に遭遇するためには、早すぎても遅すぎてもダメで、ちょうど配っているその瞬間に、居合わせなければならない。

06-03-21_16-58新宿で配布している可能性は高いはずだが、東口か西口か、あるいは南口か。

今日は祝日で、東口方面の新宿通りが歩行者天国になっているので、号外を配布するなら東口の可能性が高い、とヤマを張ってすぐに東口へ。

号外を手にして駅コンコースを歩いている人たちが、ちらほらと目だってくる。

東口を出て、30メートルほどアルタの方に行った歩道で、日刊スポーツのお姉さんが声をはりあげて号外を配布中だ!

やった。こんなにピッタリと読みが当たるとは、王采配のおこぼれか、と嬉しくなる。

まずは1部をゲットして、続いて配布しているお姉さんの姿をケータイで撮る。

試合終了からまだ1時間ほどしか経っていないというのに、1面には「松坂-俊介-藤田-大塚リレー 9回イチロー、福留適時打でキューバを10-6」のカット見出しも入っている。

裏面は、「誤審、熱闘‥日本が燃えた8試合」の見出しのもとに、写真特集と各試合の詳細な経過とテーブル。

いったんは息の根をとめられたかに見えた日本が、世界の頂点に立つことが出来たのは、野球という1つのスポーツのワクを超えて、日本人に多くの勇気を与えてくれる。

直接の勝因ではないにしても、審判の誤審が日本中を沸き立たせ、これが選手たちの闘志をかきたてた側面も無視出来ない。

土壇場でアメリカの準決勝進出を断ち切り、日本に希望をつないでくれたメキシコの健闘も大きい。

そしてイチローの強烈な存在感には、これまでのイメージからは想像も出来ない凄みと迫力があった。

王ジャパンの世界一は、荒川静香選手の金メダルに続いて、末永く語り継がれる歴史的なビッグニュースとなっていくことだろう。

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2006/02/25

「金」の荒川静香が魅せた至宝のイナ・バウアー

Arakawa1111女子フィギュアで「金」に輝いた荒川静香選手の素晴らしい演技の中でも、ひときわ強い印象と感銘を与えてくれたのがイナ・バウアーだ。

僕のパソコンで、「いなばうあー」を変換しようとしたら稲バウアーになってしまった。

なるほど、実るほどに頭をたれておじぎをする稲穂のようなポーズなので、それでbowなのか、と一瞬、おかしな錯覚に陥る。

しかし、このイナ・バウアーは、西ドイツで1941年に生まれて50年代に活躍した女子フィギュアスケートのIna Bauer選手が初めて取り入れたことから名前がつけられたもので、もともとは人名なのだ。

イナ・バウアーの定義としては、「片方のひざを曲げ、もう片方の足は後ろに引いて伸ばした姿勢をとる。多くの場合、上体を後ろへ反らせている」と説明されている。

ほかの選手でイナ・バウアーを取り入れているのを見ると、上体を少し反らせる程度で視線は進行方向を向いているポーズが少なくない。

Arakawa2111ところが、荒川選手のイナ・バウアーは、上体を完全に後ろに折り曲げて、顔の向きは進行方向と180度反対となり、それどころか視線はもはや後ろ側のリンク面に向けられるほどなのだ。

世界一美しいイナ・バウアーと絶賛され、これほど鋭角的な強い反り返りでリンクにカーブを描ける選手はほかにいない。

現在の採点方法では、ジャンプやスピンと違って直接の得点にはならないというが、荒川選手の演技で観客が最も大きな歓声を上げたのはイナ・バウアーだった。

直接の得点につながらないのに、あえてこの技を大舞台で披露したところに、僕は今回の「金」の真髄があるような気がする。

頭が氷に着くかと思われるほど反り返ったポーズで、寸分の乱れもなくきれいなカーブで滑るのは、想像に絶することだ。

そもそも、重心の位置をコンピューターで計算したような正確さで考えていなければならない。

重心の位置は、常に2つのスケートを結ぶ線分の真上になければ、バランスを失ってしまう。

3次元空間の中での自分の位置と運動方向・速度を、このポーズのままで判断し続けなければならないというのは、神業といっていい。

「金」を獲得した「静香の舞」をテレビで何度も見たが、4分間というのがこれほどに長い時間だったことに驚かされた。

演じている選手にとっては、永遠に続くかと思われるほどに長く感じられる4分間ではないだろうか。

荒川選手の歴史的な4分間は、夢のように美しいイナ・バウアーとともに、多くの人々の心に刻みこまれ、伝説として語り継がれていくに違いない。

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2006/02/24

荒川選手の「金」、スポニチは号外つき朝刊

06-02-24_16-14荒川静香選手の「金」。

時間帯が時間帯だったため、この快挙はもちろん一般紙もスポーツ紙も、朝刊には入らない。

街頭で号外を配布した社もいろいろあったようだ。

朝刊に載るはずのない時間帯なのに、駅のキヨスクに積まれたスポニチだけは、なんと「荒川 金」が写真付きで入っている。

よく見ると、このニュースの入っていない朝刊の上に、号外を重ねてワンセットで販売しているのだ。

なるほど、こういう方法があるのか、と感心して僕も買った。号外がついていて、普段の朝刊と同じ130円だ。

それにしても、トリノで日本が1個のメダルもとってない状況で、女子フィギュアにはすさまじい重圧がかかっていた。

日本マスコミの取材陣も、すべてが3人娘に集中して、もはやなんとしてもメダルを取らなければならない引くに引けない事態になっていた。

こうした極限のプレッシャーの中で、最高の演技をすることが出来た荒川選手の精神の強靭さには感嘆する。

日ごろの力を出し切るということは、大舞台になればなるほど難しいものだ。ほんのちょっとした運不運が形勢を大きく左右する。

しかし、運を味方に引き込むことも、極めて大切な実力のうちなのだ。

日本中がせめて銅でも、と祈るような思いで見つめていた本番で、史上初の「金」とはなんとゴージャスな贈り物だろうか。

結果論になるが、トリノでの日本選手団の絶不調は、すべて荒川選手の劇的な「金」をもたらすために敷かれていた道だったのかも知れない。

荒川選手は日本選手団を救っただけでない。彼女は日本と日本人を救ったといっていい。

実は僕は、朝からまだテレビを見ていないので、どんな演技だったのかはまったく分からない。

夜のテレビでゆっくりと、「静香の舞」を見てみたい。

(表の新着情報:「21世紀の歩き方大研究」の21世紀エッセイ「時間の岸辺から」に、「40年という時間の壁を超えて届いた1通のメール」をアップロード)

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2006/02/19

ミキティ戦争勃発、安藤美姫のほかライバル多数

トリノでは日本のメダルがなかなか出ない。

新聞の各国別メダル一覧表を見ても、1個以上のメダルを獲得した国は23カ国あるのに、日本の名前はこの表にない。

事前のマスコミが騒ぎすぎで過剰期待だった、などというもっともらしい解説も出始めている。

このまま日本はメダルゼロで、トリノは閉会してしまうのだろうか。

女子フィギュアスケートはこれからだが、日本期待の3人娘はメダル危機を救えるだろうか。

話はそれるが、安藤美姫選手の愛称は、いつからミキティになったのだろうか。ていうか、なぜミキティなのだろう。

引き合いに出すのも恐れ多いが、美智子皇后のご成婚の時は、ミッチーブームと呼ばれていた。

だったら、安藤美姫はミッキーではないのか、と思ったが、これではあのマウスになってしまうからか。

マウスでは気の毒なので、むしろキティちゃんを連想させるミキティになったのか、などと勝手に解釈して納得していた。

ところが、僕は知らなかったのだが、ミキティという愛称はすでに、モーニング娘の藤本美貴が獲得してファンの間に定着している、というから事態はややこしくなっている。

ミキティの愛称にふさわしいのは、藤本美貴か安藤美姫か。こうして、ついに「ミキティ抗争勃発」なる騒ぎへと発展していって、どちらがミキティかを決める国民投票(?)へと、ますますエスカレートする様相なのだ。

さらにさらに複雑なのは、「はてなダイアリー」で見てみると、いまミキティの愛称を付けられているのは、この二人のほかにも何人もいるのだ。

ガンバ大阪のFW三木良太、美少女クラブ31の原幹恵、さらになんと楽天の三木谷浩史社長まで。

それどころか、ミキティという競走馬もいる。

この熾烈なミキティ戦争を勝ちぬいて、真のミキティとして世間から認知されるのは誰か。

僕は安藤美姫選手が、メダルを獲得するか、もしくは4回転ジャンプに失敗しても笑顔で可愛く立ち直るなど、強い印象を与えることが出来れば、ミキティの称号を獲得できるような気がしているのだが‥。

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2006/01/14

サッカーW杯の開会式中止、FIFAの英断を支持する

今年の6月9日からドイツで開催されるサッカーW杯では、2日前の6月7日にベルリンのスタジアムで大掛かりな開会式が開催される計画だったが、国際サッカー連盟(FIFA)は13日、開会式の中止を決定した、とニュースが報じている。

中止の理由は、芸術総監督らに、芝生を傷つけないような演出を要請したが、折り合いが付かなかった、という(朝日)。

また、別の報道によれば、6月13日からこのスタジアムで始まる1次リーグの試合までに、試合ができる状態に戻すことが困難と判断したため、という(日刊スポーツ)。

開会式は著名アーティストや歴代のW杯出場選手らが参加し、歌や踊りを取り入れて過去に例がない規模のものが計画されていた。総費用は日本円で35億2500万円となる予定だった。

FIFAのブラッター会長は「スポーツの側面を優先しなければならない」との声明を出した、という。

開会式の総監督を任せられた側としては、めいっぱい盛りだくさんのイベントとアトラクションで、世界中をあっと言わせるような開会式をねらっていたのだろうが、このような土壇場での開会式中止決定は例がないのではないか。

すでに開会式の入場券は完売というが、すべて払い戻されることが決まった。

僕は、具体的にどのような開会式の構想があって、それが芝生をどのように痛め、競技に影響を与えると判断されたのかは知らないが、「スポーツ優先」ということで開会式中止を決めたFIFAの英断を高く評価し、支持したいと思う。

W杯に限らず、夏季冬季の五輪でもそうだが、最近の大きな国際スポーツ大会での開会式の豪華さと派手派手さは、明らかにやりすぎで目に余るものがある、と僕は内心、苦々しく思っていたところだ。

選手たちの入場行進と選手宣誓、開会宣言くらいがいいところで、五輪の場合はこれに聖火の入場と点灯、五輪旗の掲揚などが加わればいい。

競技とは無関係のアーチストの歌や踊り、マスゲーム、大掛かりな仕掛けを駆使した野外ショーまがいのアトラクションは、はっきり言って不要だと思う。

間もなく始まるトリノ五輪でも、相当派手な開会式が行われるようだ。

サッカーW杯ドイツ大会で、開会式のないまま1次リーグが始まっていけば、開会式はなくても国際スポーツ大会は開催できるのだということを、世界の人たちに知ってもらうための絶好の機会になると思う。

これをきっかけに、五輪の開会式も思い切った簡素化に向けて方向転換すべきだろう。

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