2014/06/25

親知らず抜きて爽快 梅雨の空

140625余の奥歯のそのまた奥に、歯肉の中に深く隠れたる親知らずありき。

レントゲンにてやうやう存在の確認さるるも、これまで悪さをするでなし、そのまま放置しつる。

半月ほど前、その歯肉のあたり炎症を起こしたりて、痛う腫れあがりにけり。

歯科医にてとりあへずレーザー治療による応急措置受くるも、このままにてはしばしば炎症起こして腫るること必定とぞ。

されど隠れたる親知らず抜くこと、いみじう難き業と聞く。

医師と相談の上、親知らず抜くことはせで、歯肉の一部切り取りて穴を開け、膿の出口作ることで、解決を図らむとす。

麻酔の注射、数箇所に打ち、切り開きて見れば、いでいで、親知らずはひたぶるにばい菌にまみれたりて黒々と汚れ、周りは膿の海となりたるとよ。

そを見て歯科医の曰く、こは膿の出口作るにて解決さるる状態にあらず。

麻酔の効きたるいま直ちに、抜くほかなし、と。

かくて、余は心の準備もなきまま、あれよあれよといふ間に、親知らず抜かれたり。

抜きて数時間ほど、出血あれどやがて収まり来りて、痛みも消へ去りぬ。

なまじ、事前に抜くこと告げられて不安の日々を過ぐすより、突如として抜く方針に転換さるたること、むしろ良かりけるとこそ。

案ずるより抜くが易し。

いまは梅雨空も爽快な気分なり。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/10/03

インフル予防接種、一番乗りにて受くる

121003a諸諸の野暮用雑事のたぐひに忙殺さるる中、気がつけば、はや神無月も3日になりにけり。

ここ数年、インフルエンザの予防接種受くる前に、医院のサイトにて「インフルの予防接種始めたり」てふ知らせの書かれたるを見て、医院を訪れたるも、今年はまだ知らせの書かれざる。

電話して尋ぬれば、「おうおう、ワクチン本日入りたるぞよ」と云ふ。

早々に医院に行きて、接種を受くる。

「汝が今シーズンのインフル接種、一番乗りぞ」と医師に感心さる。

去年は同じ医院にて10月7日に接種を受くるも、その時は順番を待つ間、隣に激しく咳込み続くる女の居ること、気にかかれり。

その夜中、急に喉のいみじう痛み出して悪性の風邪を引き、以降、年末まで3箇月近くも咳の抜けざりけるは。

今年は、そに心底懲りたれば、膾を吹くの感あれど、待合室にて余は最初からマスク付け、他人の風邪に感染せぬやう自衛したり。

今冬はとにもかくにも風邪にかからぬこと切に願ひ、ひたすらマスク、手洗ひ、うがひを徹底して、日々精進せむとこそ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/02/10

車内や飲食店に咳する客多く、感染いかに防ぐべき

120210aインフルエンザ、今冬は大流行となりたるに、電車の中、飲食店内、スーパーの店内なんど、いたるところに咳込む人、あまた見かける。

マスクしたるはまだましにて、咳エチケットてふ言葉だに知らぬ呈にて激しく咳やくしゃみしまくりて、ウイルス撒き散らしたる輩、男にも女にも少なからず。

余は去年秋に予防接種受くるも、予防接種必ずしも万全にあらずして、感染の確率や症状の軽減することのみ能ふるとぞ。

さなれば余は、エスカレーターの手すりや電車のつり革、ドアノブなんどは極力触れざるやう努めたり。

外出先のトイレにて手洗ふ際は、手動にて捻る蛇口なかんづくウイルスいみじう付きたらむと、手を下に翳せば水の出るオートの蛇口あるトイレのみにぞ入りたる。

飲食店も、咳したる客、隣に来たれば逃がるるすべあらずして、余は客席の間隔広き店に客の少なき時間帯のみ入るやうにしたりけり。

サラダバーやケーキバイキングなんどは、その真前にて喋り合ふ客からウイルス被ること必定ならむと覚ゆるによりて、このところ敬遠しつづくる。

外出から戻りたれば、とく消毒液による丹念なる手洗ひとウガイを励行せむこと、云ふもさらなり。

家の中にては、加湿器2台、フル稼動させたりて、空気の乾燥防ぐことに余念なし。

インフルに罹るも防ぐも、ひとへに不断の心掛けに拠らむとこそ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/01/14

胃カメラ検査中に異変起き、入院・点滴ぞ

120114a昨日は、毎年恒例となりつる胃カメラ検査受くるとて、朝9時前に病院に赴く。

いつもなら検査そのものは10分足らずにて、検査後30分ほど休息したるも、会計を終へて病院を出るは正午ころなるが常なり。

昨日も鎮静剤なんど打たれた後、胃カメラ喉をするすると通りて、食道・胃わたり撮影し回り、これにて終了てふ時ぞ、医師や看護士たち、にはかに慌てふためきたる。

「あなや、脈拍の急上昇したりて、不整脈いでたり。とく入院の必要あるぞかし」と、緊迫せる声にて云はれ、余は何がなにやら、ちとも解せぬうちにストレッチャーに乗せられ、そのまま病室に運ばれたり。

鎮静剤いまだ醒めずして、おぼろなる状態の余に、看護士たちは、病歴や家族構成なんど、矢継ぎ早に尋ね、余は何と答えたるやも覚へぬまま、なにやらぽつぽつとロボットのごとく、無機的に話をしたるらし。

さるほどに、心電図の測定始まり、一定間隔にて自動的に血圧測る装置なむ、装着せらる。

異変の起きたる自覚だに、ゆめゆめなかりけるに、気がつけば余の右腕には点滴のコードつけられたるは、なにごとぞ。

そも、余はこのまま何日間か入院せむとや。はたまた日帰り入院にて済むにや。見通しを看護士に尋ぬるも、「医師の診断いかんなるぞ」と云ふのみなり。

かくて病室のベッドに横たはり、朝の時点にては想定もせざる入院生活の身となれり。

パソコンやテレビはもとより、ケータイも新聞も本も、何もなき空間にて、無為なる時間は遅遅として進まず。

医師の診断はいかに、と早うに知らまほしきところ、看護士なむ入り来て、「入院のご案内」なるパンフ渡され、「入院診断計画書」に署名させらる。

いよよ、こは長期入院になるらむ、と気の滅入ること、云ふもさらなり。

やうやう事態が動きたるは、夕方4時ころなるは。

心電図なんどの検査の結果、循環器系に異常なし、と看護士の告ぐる。

ついで、胃カメラ担当の医師の来たりて、上部消化管にも異常なく、とくに自覚症状なければ、これにて退院とするも可なり、とぞ。

かくて、やまどりの尾のしだり尾のごと、長長しき半日入院はジ・エンドとなり、余は5時過ぎ、からうじて病院から解放されたりけり。

結果的に、いかなる異常もなしとのお墨付き得て、我が家に帰還し、あらためて変哲なき平凡なる日常の有り難さなむ、しみじみと噛み締めたる。

途中経過に波乱あるも、終はり良ければすべて良し、とこそ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/09/14

余は歯の磨き過ぎ、電動歯ブラシ止めよと指導さる

110914a10年ほど前まで、余は電動歯ブラシに見向きもせず、ひたすら手動歯ブラシのみにて磨きたりけり。

さるを、手動にて左右に小刻みに歯ブラシ動かして磨き続くること、あまりに時間と労力の費やしたれば、ある時点より電動歯ブラシ使ふやうになりき。

手動にて7、8分かかる歯磨きも、電動にては3分ほどに短縮されたり。

しかるに、いつのころからにや、歯の定期検査ごとに、「汝は、磨き残し多し。心して丁寧に磨くべし」とぞ云はるる。

余は、電動のみにては限界のあるらむと思ひ、電動で一度磨きたるうへに、さらに手動歯ブラシにて、念入りに磨くことにしたり。

このほかに、検査ごとに云はるる歯科医や衛生士のアドバイズ、つぎつぎと忠実に守りゆくうち、フロス使ひ、MとSSの両サイズの歯間ブラシにて表と裏から念入りに磨き、デンタルリンスも毎回用いるなんど、歯磨きに用ひる道具類、膨らみに膨らめる。

気がつけば、1回の歯磨きに要する時間、20分から25分にもなれるは。

そを1日3回なれば、毎日1時間から1時間15分も歯磨きに専念したりて、生くるために歯を磨くにや、歯を磨くために生くるにや、おぼろげになりぬ。

けふ、歯のクリーニングに歯科医に行きたれば、衛生士の云ふやう。

「汝の歯、ひたぶるに磨き過ぎなるぞ。歯茎の露出したるをはじめ、歯をいみじう損なひつるなり。いかやうなる磨き方したるらむや」てふ。

かくかくと説明するに、衛生士のいはく、これよりは電動歯ブラシ止めて、手動のみにすべし、とぞ。

さらに歯間ブラシも毎回、MとSSにて表と裏から、念入りに用いるは、行き過ぎなり、と。

磨き残し箇所のあまた存する、てふ指摘に始まれる余の歯磨きのエスカレート、つひに過ぎたるは及ばざるが如し、の結果に終はりぬ。

さらば電動歯ブラシ。

今宵からは、昔のやうに手動歯ブラシ中心に戻りて、簡素で効率的なる歯磨きをこそ、心がけめ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/07/12

人間ドック結果の郵送され来たる見れば

110712a先月24日に、毎年恒例の人間ドックなむ受診したりて、けふ判定結果の郵送され来たる。

受診時は、風邪とも異やうなる咳のいささか長引きて、副作用強き抗生物質なんど服用しつる後の、病み上がり状態なりて、検査の数値に響かずや、とおぼつかなき心地したり。

結果は、A(異常なし)15項目、B(心配なし)3項目、C(要経過観察)5項目なりて、こは予想したるよりも、いみじう好成績にて安堵す。

Cの要経過観察は、視力、聴力、血圧なんど、そも想定の範囲内なるぞかし。

4年前、2007年のドック結果は、R(要精密検査)が2項目もありて、ひたぶるに痛き検査や時間のかかる面倒なる検査、しぶしぶ受けてきたり。

この時は、F(要生活習慣改善)も2項目あり、Aは14項目、Bは1項目、Cは4項目なりき。

Rの要精密検査は、昨年、一昨年も1項目ありけるに、今年はR消へたりて、この5年間では最も安定せる判定となりぬ。

人間ドックは、保険も利かず自腹にて受くるほかなけれど、1年間の安心料と思ひてぞ、毎年欠かさずに受診したる。

今後とも日日精進を重ね、願はくは来年以降も末永く、今年並みの健康維持の保つることを。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/01/14

33回目の胃カメラ検査で生検、結果は如何に

110114けふは、毎年恒例となりたる胃カメラ検査を受けて来たり。

毎年一回、同じ医師によりて検査を受くること、今回で33回目となりぬ。

ここ数年、検査の都度、「異常なし」と云はれ続けたるに、けふは「一部に炎症性のものあり。生検せむがため組織を取りたりけるぞ」と云はるる。

6年前にも、胃が赤くなりたるところありと、生検となりしが、この時は一週間後に、「軽き炎症にて、心配なし」との結果を得たりき。

今回の生検結果なむ、10日後に電話にて尋ぬるべし、とぞ。

端的に云へば、良性のものなるや悪性のものなるや、その一点に尽くる。

たとへ良性のものなりとも、炎症性のもの抱へたれば、旅行なんどは当面控へて、炎症を治すことの先決なるらむ。

とまれ、体調を万全に保つは、いみじう難きことにして、70%わたり健やかなれば、こは感謝すべきことなるぞかし。

追記:24日に、生検の結果なむ、おそるおそる聞けば、普通の軽き炎症にて、なにごとの心配もあらず、との診断なる。治療の必要もなく、1年後にまた胃カメラ検査受くるべし、とぞ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/09/30

けふの万歩計、凛と10000歩なりけり

100930a余は日日に、一万歩をありくことを旨として、万歩計ぞポケットに入れたる。

されど猛暑の日や強雨の折は、一万歩のいみじう難くして、5000歩に満たぬ日も数知らず。

ひたぶるに歩きたりけると覚ゆる日も、やうやう7000歩から8000歩なれば、上出来なるを。

けふは、歯医者に往きて帰る道すがら、三越のジュンク堂にて新刊なんど、もろもろ手にとりて、見るだけにて贖はざりき。

さて、家に戻りて万歩計見れば、こはいかにや、凛と10000歩きっかりになりたるぞ。

はつかに足らぬことや、余れること、これまでも、あまたたびあれど、10000丁度なるを見るは初のことなり。

歩行距離なむ6.50キロと表示されたるは、余の歩幅の65センチにて設定したるに由れる。

9月も晦日にて明日から10月てふ、区切りの日に、キリ番ならぬキリ歩数を踏みたるは、運良き心地ぞする。

こは、何ぞの佳きことある徴にや。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/09/11

昨日付けし歯の仮ブリッジ、サンマ食らひて崩落

100911a先月17日に抜きたりける歯の治療なむ、昨日、その両側の歯の被せ物取り外し、3本の歯に跨る仮ブリッジ装着しつるところまで漕ぎ着けたる。

次なる予約日は16日とて、歯科医からは「その間、通例なる食事とりて問題なけれど、極端に硬き物は避けるべし」と云はるる。

通例の食事にて構はぬとは云え、軟らかめのものこそ良からめ、と思ひて、今日の夕食は、またまた秋刀魚焼きて、大根おろしとともに食はむとす。

さるを、秋刀魚の身食らふうち、がりりと異音して、いかなるにや、硬き物ぞ噛み砕かむとしたる。

怪しと覚ゆるに、口の中より取り出して見れば、あなや、昨日装着したりける仮ブリッジの、まるごと外れたるは。

オー・マイ・ガッド!

しばし、外れたる残骸のブリッジ、矯めつ眇めつ眺めたりて、呆然とす。

さるにてもあらねば、残骸、水洗ひしてティッシュに包みたり。

歯医者に疾く行きて、付け直して貰ひてむや、と気は急くものの、折り悪しく明日は日曜なり。

鏡にて、ブリッジ外れたる箇所見れば、跡地はグラウンド・ゼロとなりて、こは、まさに余の9.11なるぞかし。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/08/17

37度超せる酷暑の中、歯を抜きて来たり

100817a_2東京はけふも超猛暑日となり、都心で37.2度、練馬では38.2度にもなりぬ。

灼熱地獄の最中、余は歯科医院にて、奥から2番目の歯なむ抜きて来たる。

この歯は、もともと4年前にぼろぼろになりかけたりけるを、幾分なりとも延命せばやとて、歯根を2つに分け、被せ物のみ1つになして、からうじて今日まで持ちこたへたり。

されど、もはや限界なるにや、歯根より入りたるらむ黴菌の、歯茎や顎、頬にまで回りたりて、物も食へぬほどの痛さとなりぬ。

お盆の墓参りから新幹線にて東京に帰りけるに、その足にて歯科医院に駆け込み、こは抜くよりほかにせむかたなし、と診断さるる。

いでや、抜く前の麻酔打たるる、耐へがたきほどの痛さなり。

医師は、「痛きところに麻酔打つ、これすこぶる痛きは常なるぞよ」と冷静に宣ふ。

最初に麻酔の激痛乗り越へたるによりて、抜くこと自体は痛くも痒くもなかりけり。

抜きたる跡は、ブリッジにて義歯を両側の歯より支へることになるらし。

治療の終はるは、9月中旬から下旬ころなるとぞ。

けふはまだ、多少の出血の続くなれば、普通の食事の食ふこと能はざる。

部屋の中さへ熱風満ちたるに、素麺の茹でる熱気の浴び難ければ、近くのスーパーにて出来合ひの冷やし素麺パック贖ひて食らふ。

生きることは、痛きことと覚へたり。

痛さこそ、生きむがための通行料にして、生きたることの証なれ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧