2017/05/30

ベランダは初夏の花

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歳去歳来聴不変

莫言秋後遂為空

   歳去り歳来つて聴けども変ぜず

   言ふこと莫かれ秋の後に遂に空と為ることを

       (紀長谷雄 和漢朗詠集巻上 「蝉」より)

 

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2016/07/20

梅雨明けはまだき あさがほ乱れ咲く

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なにか思ふ なにかは嘆く 世の中は 
            ただあさがほの 花の上のつゆ

            新古今和歌集 詠み人知らず

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2016/04/23

我がベランダの藤

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我が宿の時じき藤の めづらしく 今も見てしか 妹(いも)が笑(ゑ)まひを  大伴家持


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2016/01/13

紅梅白梅

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東京は平年より27日遅き初氷とや。

べらんだに紅梅白梅の花開く。


君ならでたれにか見せむ梅の花色をも香をも知る人ぞ知る 友則

ひとりのみながめて散りぬ梅の花知るばかりなる人は問ひ来で 八条院高倉


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2015/09/18

都内でタヌキに遭遇

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東京23区も北西部に位置するこのあたり、公道にてタヌキらしきものに遭遇したるは、現なりや幻なりや。

住宅街をうろうろ散歩したると見るや、いきなり道路を100メートルも疾走し、こちらと思へばまたあちら、変幻自在に動き回りたり。

通行人や学校帰りの小学生たちも、「あな、タヌキの居るぞよ」と足を止めて見守りたるは。

ネットにて調ぶれば、こはハクビシンやアライグマにあらずして、タヌキの特徴なむほぼ備へたる本物のタヌキらし。

都心にタヌキの出没すること、しばしばあるとぞ。

永田町界隈にも、悪質なるタヌキども、あまた出没したるとのウワサしきりなり。

くれぐも化かされぬよう、みなの衆、ご用心ご用心。


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2015/03/13

枝垂れ桜と紅白梅

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我が家の、枝垂れ桜と、紅白梅、ともにいま満開なり。

ささやかなれど、これまさに Spring has comeなるぞかし。


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2015/02/16

ちひさき春

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ベランダの梅、花開きたり。

こぞの睦月ころに贖ひ、花開きて花閉じたる後、夏も秋も冬も、毎日欠かすことなく水遣りたれば、いまかうして花なむ付けたる。

歳歳年年花相似たり。花は律儀にて正直なるぞかし。

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2014/04/19

藤の花房、紫の咲き誇れる

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バルコニーの藤の花、いままさに満開となりて、花房の見事に咲きこぼるる。
紫の色、今様にてはほとど目にすることのなきに、かくも胸ときめく妖しの色なるや。


あかねさす 紫野行き標野行き 野守は見ずや 君が袖振る(額田王)

紫草(むらさき)の にほえる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに 我(あ)れ恋ひめやも(大海人皇子の返歌)


花も、糸も、紙も、すべてなにもなにも、紫なるものは、めでたくこそあれ。(枕草子)

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2014/03/24

春の陽気に桜花咲ける

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記録的な大雪と寒波の冬もつひに終焉を迎へ、やうやう春本番の到来を知る。

桜の鉢植ひとつ贖ひ来てバルコニーに置く。

暖地桜桃てふ種類にて、花の後に赤きさくらんぼの実り、食することも可なりとや。

このちさき桜の樹に、けふの陽気で数輪の花ぞ開花したる。

春うらら。部屋の前の、ささやかなお花見も、また格別の趣なり。

さくらんぼの実るころは、はや初夏の季節かとぞ。

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2014/02/15

雪中梅花

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有色易分残雪底 (色有つては分ち易し残雪の底)


無情難弁夕陽中 (情無くしては弁へ難し夕陽の中)


                     前中書王(和漢朗詠集)


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