人間ドックで異常なし、その3カ月後に突然の

今年7月初めに受けた人間ドックの結果は、ほとんどの数値が前年よりも良好で、僕のこの10年ほどのドックの中では、最も安心出来る結果内容だったといっていい。再検査が必要な深刻な項目も少なく、体調はほとんど万全かと思われた。
ところが‥‥
10日ほど前の深夜。急にトイレに行きたくなった。腹痛もないが、急な消化不良かな、という感じだった。
かなり激しい下痢で、水便のような感じだ。
これが全部、血だったら大変だろうな、などと思って、便器を見て仰天した。まさに全部、血。それも鮮血である。
体内で、ぐぢぐぢと血が出ているのが自分でも分かり、どんどん下血は続く。便器いっぱいの血に、どうすべきか、まさに血の気が引く。
下血は、ほぼ1時間おきに、3回。出血した量は、洗面器一杯分くらいになろうか。(下血の前に比べて、下血直後の体重は一気に1.5キロも減った)
脈拍は250から300くらいに早鐘のようになり、出血のショックでふらふらする感じだ。
救急車を呼ぶ準備をして、保険証や当座の現金、パジャマや替えの下着などをそろえる。
だが、時刻は深夜零時をまわっていて、救急車を呼んでも、どこの病院で診てもらえるだろうかと、不安になる。
空きベッドがない、検査や治療の出来る医師がいない、等々でたらいまわしにされ、明け方近くになってはるか遠方の、それも他県の病院にやっと入れられる事態が目に浮かぶ。
かといって、下血がこのまま続けば、大量失血で取り返しのつかないことになるかも知れない。
さあ、どうするか。とりあえず4回目の下血はまだだ。もうすこし様子をみて、さらに下血が続いていくようなら救急車を呼ぶことにして、出血が止まっているようなら朝まで待ってみる。
ありがたいことに、状態はそのまま落ち着いてくれたため、朝イチでタクシーに乗って近くの病院に駆け込む。
消化器内科で、半日かかっていろいろな検査を受けたが、出血の部位や原因は特定できない。
2週間後に大腸の内視鏡検査をして、詳しく調べることになり、とりあえず出血を止める薬をもらってきた。
大腸内視鏡検査は、僕はこれまで3回、いずれも別々の医療施設で経験している。
1回目は、猛烈な苦痛で七転八倒する大変な検査だった。医師ら10人ほどに囲まれて、まるで心臓移植のような雰囲気の中、看護婦さん3人がかりで押さえつけられて、息も絶え絶えだった。内視鏡によるショック死や事故死は、こんな場合に起きるのかも知れない、と思ったほどだ。
2回目は一転して、これが同じ大腸内視鏡検査かと信じられないくらい、痛みも苦しみもまったくなく、内視鏡が入っていることさえ感じないほど楽な検査だった。検査室にいるのは、女医さんと男の看護士の2人だけ。こんな大腸内視鏡検査なら、毎年受けてもいい。
3回目は、1回目のような怒涛の苦痛はなかったが、2回目のように無痛とはいかず、S字結腸や曲がる部位を通す時にはそれなりに痛かった。
こんどは4回目の大腸内視鏡検査だ。当日、検査までにもらってきた薬(写真)を2リットルの水で飲むのは、もう慣れた。
検査は楽だろうか苦痛だろうか。2回目のような天国の検査だといいのだが、甘いか。
結果がどう出るかによって、今後の生活は大きく左右される。大量の下血があったことは事実だから、かなり厳しい検査結果は覚悟しておかねばなるまい。
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